グレン・パウエル、偽の殺し屋に七変化『ヒットマン』メイキング動画
いまハリウッドで最も多忙な俳優の1人、グレン・パウエルが実在の潜入捜査官を演じ、リチャード・リンクレイター監督と共同脚本もつとめた『ヒットマン』。この度、彼が演じた様々な殺し屋のビジュアルと、そのキャラクターができるまでをまとめたメイキング映像が解禁となった。
本作は、1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされたクライム・コメディ。
本作のモデルとなったゲイリー・ジョンソンは、地方検事局で働きながら地元のコミュニティカレッジで心理学などを教えていた講師。1990年ごろから偽の殺し屋として警察に協力しはじめ、70人以上を逮捕に導いたスゴ腕潜入捜査官。
劇中でも様々な個性的なヒットマンに扮しているが、このキャラクター作りは主にグレン・パウエル自身、ヘアメイク担当のタラ・クーパー、そして衣装担当ジュリアナ・ホフパワーによる壮大な共同作業によって作られた。
当初は20人ほどのキャラクターが作られたという。グレン・パウエルは、「クレイジーなプロセスだった。
人を殺したいと思う依頼人に対してゲイリーがどうペルソナを被るかは、依頼人が何を求めているかによって変わる。依頼人が少年の場合、ヒットマンのキャラクターは屈強そうなSFから出てきたアクションヒーローのようにした。ヒットマンたちの人格は直前までリック(リンクレイター監督)には見せなかった」と話す。
「ヘアメイクのテストも見せなかった。だから毎回、私がヒットマン姿で控え室から出て行くときはいつも楽しかった。色々なキャラクターを噛み砕き、カメレオンのようでなければならない。こういうキャラクターを演じるのはプレッシャーもあるけど、俳優にとっての夢でもある」とそのプロセスを明かした。
さらに、映像では「ゲイリー・ジョンソンが使いうるレベルのリアルで違和感のない道具やテクニックを考える必要があった」とこだわりのポイントを語り、様々なキャラクターの特徴や、話し方、趣味・嗜好まで詳細なペルソナが準備された。
たとえばグレンが演じた殺し屋の1人、ディーンというキャラクターは、赤毛にそばかす。眉毛がなくて、歯並びが整っていない。ソシオパスの連続殺人鬼で、悪夢のようなキャラクターという設定が作られた。眉毛や歯並び、瞼、髪型、など少しの変化で顔の印象がガラッと変わるもの。
解禁された映像と写真を見ると、全てが同じ人とは思えないクオリティの高さとグレンの演技力に脱帽させられる。そして、その全ての作業が心から楽しんで遂行されたことが伺える映像となっている。
リンクレイター監督は「私たちはゲイリーの変装に全力を注いだ。グレンとタラは少し楽しみすぎたかもしれないが、とても楽しかった。
私はこの2人を称賛したい」と賛辞を送っている。
『ヒットマン』は9月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)
■関連作品:
ヒットマン 2024年9月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開
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