くらし情報『【インタビュー】黒沢清監督が語る、黒沢流・恐怖演出と映画『Chime』での挑戦』

【インタビュー】黒沢清監督が語る、黒沢流・恐怖演出と映画『Chime』での挑戦

「訳が分からない」とか「つまらない」と言う人もいっぱいいるでしょうし、様々な方が観てくれている以上、ああだこうだと反応されるのは仕方がないことだとも思っています。発表してしまったからには不可能だとわかってはいますが、「面白いと思ってくれる人だけ観てほしい」という夢はあります。観てみないことには面白いかどうかわかりませんから不可能な夢ではありますが、もしそうなったらとても健全だなとは思います。

【インタビュー】黒沢清監督が語る、黒沢流・恐怖演出と映画『Chime』での挑戦


――ただ同時に、黒沢監督は映画制作において作り手側すらも「わからない」ことを愛していらっしゃるようにも感じます。

おっしゃる通りです。映画とは文章などと較べると本質的にわけのわからないメディアであり、わかる方が不思議で仕方ありません。もちろんいくつかのことは苦労してわからせようとしていますし、最低限わかってもらえるのですが、ほとんどのことはわからない。しかしどうやらそれで許されてしまうようなのです。


例えば2時間の映画というのは、ある人々が出てきて何やかやを繰り広げて最終的には何かしらの結末を迎える――というものかと思いますが、「この人たちはどこから来たのか」が必ずしも説明されるわけではありません。

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