くらし情報『真摯な演出と演技が浸透する…中村倫也主演「Shrink―精神科医ヨワイ―」の魅力』

真摯な演出と演技が浸透する…中村倫也主演「Shrink―精神科医ヨワイ―」の魅力

劇中、弱井はパニック症に悩む雪村(夏帆)に「(パニック症は)心が弱いからかかる病気ではありません。脳の誤作動なんです」「パニック症の発作で死ぬことはありません」と語りかける。そして、診察を受けた彼女は「この苦しさに名前がついて安心しました」と笑顔を見せて帰っていく。

真摯な演出と演技が浸透する…中村倫也主演「Shrink―精神科医ヨワイ―」の魅力
第1話「パニック症」より
知り、理解し、アップデートさせる――本作がShrinkするのは患者のみならず、読者/視聴者においても同様だ。ドラマ第2話「双極症」第3話「パーソナリティ症」にもそうした効能があるため、注目いただきたい。

ちなみに原作の第11巻収録「アンガーマネジメント」編では“パワハラおじさん”の深層心理が描かれ、第12~13巻収録「薬物依存症」では“トー横キッズ”の問題と絡めながら薬との付き合い方を訴える。いずれも、現代社会を生きていくうえで新たな視座を与えてくれる。

過度に劇的にしない、真摯な演出と演技


真摯な演出と演技が浸透する…中村倫也主演「Shrink―精神科医ヨワイ―」の魅力
第2話「双極症」より
そして、「Shrink」のもう一つの特長は「劇的にしすぎない」点。日本の医療モノには、読者や視聴者の感動を増幅させるために切迫感や悲壮感を強めて過度にドラマティックにするものも少なくない。

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