【TIFFレポート】加瀬亮 映画初主演作と同じ脚本家作品に「光栄でプレッシャー」
(Photo:cinemacafe.net)
小説家の故・佐藤泰志が、故郷・函館をモデルにした架空の寂れた地方都市で様々な事柄を背負いながら生きる人々の姿を描いた同名小説の実写化。劇中、5つのストーリーが描かれ「裂けた爪」で自身は不倫をし、再婚した妻による連れ子への虐待に悩む男を演じた加瀬さんは「日の当らない人たちばかりが出てきます。日陰で生きている人たちの息づかいを感じていただきたい」と呼びかけ。一方で「初めて映画で主演させてもらった『アンテナ』と今回の映画が同じ脚本家さん(宇治田隆史)で、あれから7年経ってやらせていただけたことを、プレッシャーもありましたが光栄に思いました」としみじみ。
谷村さんは「まだ若い廃墟」でリストラされた兄と寂しい正月を迎える妹役。函館ロケについて「最初はザコ寝と聞いていたんですけど、向こうの方がビジネスホテルを用意してくれたり、主婦の方たちがご飯を用意してくれたりして、芝居に集中させていただきました。演じることがこんなに楽しかったのは初めてでした」と笑顔でふり返った。
また「熊切監督とは、京王線でばったり会ったことがあって、いつか仕事をご一緒したいと思っていたのが叶いました」と意外な出会いを明かしていた。
ほかに、南果歩、小林薫、三浦誠己が出席。同日、六本木ヒルズ内で記者会見、ティーチインも行われた。
『海炭市叙景』は11月27日(土)より函館先行公開、12月18日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。
(photo/text:Yoko Saito)
特集「東京国際映画祭のススメ2010」
http://www.cinemacafe.net/special/tiff2010/
■関連作品:
第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催
© 2010 TIFF海炭市叙景 2010年11月27日より函館先行公開、12月上旬、渋谷ユーロスペースにて公開
© 2010佐藤泰志/『海炭市叙景』製作委員会
■関連記事:
TIFFインタビュー『海炭市叙景』南果歩×谷村美月×竹原ピストル×熊切和嘉
TIFFクロージングにハズレなし?『ザ・タウン』“監督”ベン・アフレックに称賛の声
【TIFFレポート】『チェブラーシカ』原作者ビックリ?日本の観客は「大人ばかり」
【シネマモード】今年はドレスも省エネ気味?第23回東京国際映画祭
【TIFFレポート】堀北真希初の究極悪女役「すごく悩みました」