【インタビュー】高橋文哉、田中圭からも学んだ“座長の在り方”「あのときの意味を再認識」
――高橋さんは作品を重ねる際、どう切り替えているのでしょう。
高橋:意識的に切り替えることはせず、勝手に切り替わると信じて取り組んでいます。
例えば同時期に2本の作品に取り組んでいるときは、台本を持ったら切り替わるように身体が自然となっていきました。また、僕は作品と作品の間が数日空くことが多いので、その間に台本を一気に読んで集中を高めるようにしています。1つの作品に参加しているときに別の作品のお話をいただいてその台本を読む、といったことはありますが、それ以外では基本的に他の台本は読まないようにしています。読むと別の作品のことが頭に入ってきてしまうからです。
なるべくいま入っている作品以外の情報は遮断して、次の作品のクランクイン数日前に一気に台本を読むことで切り替えている気がします。
――1つの作品に入っている際は、例えば別の映画なども観ないのでしょうか。
高橋:家でドラマを観たりはしますがなるべく抑えていて、映画館に足を運んだりは基本的にしないようにしています。観たい映画があったら「クランクアップしたときにまだ劇場でやっていたらいいな、ロングランしていますように」と祈っています。