くらし情報『【TIFFレポート】新藤兼人 映画製作打ち止めを撤回? 「また作ってもいいかな」』

【TIFFレポート】新藤兼人 映画製作打ち止めを撤回? 「また作ってもいいかな」

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)

日本映画界現役最高齢監督の新藤兼人が10月31日(日)、東京・六本木ヒルズ内で行われた、第23回東京国際映画祭の受賞者会見に出席し、監督引退発言を“撤回”し、次回作に意欲を見せた。

コンペティション部門に出品した最新作『一枚のハガキ』で、審査員特別賞を受賞。これまで「映画作りはこれが最後」と語ってきたが、この日の会見では「世界には102歳の監督がいるらしい。103歳までやってギネスに載ってほしい」と熱い質問を受け、「死が直前に迫っていますから、98歳で後が短いですから固い約束はできません。これが最後と思ったけれど、誰か応援して下さる方がいれば、またやってもいいかなと思います」と次回作へ意気込み。

また映画作りの信条について、「1950年に独立プロをたてて60年ほど経ちました。はじめからお金がなくて金策に奔走する毎日で、とにかく泣かないで、転んでも泣かないで、泣いても映画は作れないから、前を向いて映画を作ってきました」。

続けて「いよいよ98になり後がなくなりました。
これで終わりだと思って『一枚のハガキ』を、最後だから言いたいことを全部言う気持ちで作りました。

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