黒沢清監督「たいへん感激」釜山映画祭で「アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞」受賞
『Cloud クラウド』が公開中の黒沢清監督が、第29回釜山国際映画祭で「アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した。
主演に菅田将暉を迎えた本作は、ネット社会の見えない悪意と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー。
この度、韓国・釜山で開催中の第29回釜山国際映画祭にて、監督・脚本を務めた黒沢清監督が、<アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞>を受賞、オープニングセレモニーに登壇した。
<アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞>は、同映画祭がその年のアジア映画産業に大きく貢献した人物を表彰するもので、これまで、鈴木清順監督、若松孝二監督、是枝裕和監督や音楽家の坂本龍一氏らが受賞している。
ポン・ジュノ監督
釜山国際映画祭のオープニングセレモニーでは、ポン・ジュノ監督や濱口竜介監督からの祝福メッセージがスクリーンに映し出された。黒沢監督は「僕の映画人生の半分は釜山映画祭に見守られていたと言える」と感謝の意を表し、観客からも大きな拍手が送られた。
本作は、釜山映画祭のメインプログラム「ガラ・プレゼンテーション部門」で正式上映される。第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品としても注目されている。