【インタビュー】70年代テレビ番組が舞台のホラー『悪魔と夜ふかし』監督が明かす「より現代性を帯びた作品」
1977年のハロウィン、深夜のトークショー「ナイト・オウルズ」の生放送中に怪異が起こった――。映画『悪魔と夜ふかし』は、全米を震撼させた衝撃映像とその舞台裏に迫ってゆくという設定で描かれるファウンド・フッテージ・ホラーだ。
ほぼリアルタイムで展開するストーリー、ポップなトークショーのセットで起こる超常現象、映画ファンにはレトロで懐かしいホラー演出。全編にさまざまな仕掛けが施された本作は、Rotten Tomatoesで97%フレッシュという高評価を獲得した。
監督・脚本・編集は、オーストラリアが生んだ鬼才コリン&キャメロン・ケアンズ兄弟。鮮やかでクリエイティブなホラー創作の秘密を聞いた。
挑戦的なアイディアが生まれた背景
――「生放送のトークショーで超常現象が起こる」というコンセプトはどのように生まれたのでしょうか。
コリン:僕たちは、当初からひとつのロケーションで撮影できるホラー映画を作ろうと考えていました。過去に低予算ホラー映画を2本撮った経験から、次回作も同じく少人数のキャストと単独のロケーションでなければならないと考えていたんです。
そのなかで少々変わったものに挑戦したいと考え、「テレビのスタジオが舞台のホラー映画」