「俺たち、ヴェノム」が尊い理由…最終章『ヴェノム:ザ・ラストダンス』までの歩みをふり返り
マーベルコミックではスパイダーマン最大の宿敵となるダークヒーロー。強靭で真っ黒な肉体と鋭い牙、長く伸びる真っ赤な舌で人を喰らう<最も残虐な悪>であるヴェノム。
全世界大ヒットシリーズ待望の第3弾で最終章となる『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の初めての予告編が解禁されると、ヴェノムから発せられた「エディ、サヨナラだ」の言葉によって世界中に激震が走り、いまなおファンの心をかき乱し続けている。
2人の決め言葉である「俺たちはヴェノムだ」がなぜファンの心を熱くし、2人の別れがファンを動揺させるのか。シリーズ2作から人間のエディと地球外生命体シンビオートのヴェノムが歩んだ歴史をふり返りながら、尊さに満ちた2人の関係性を最終章の公開に向けておさらいする。
エディとヴェノム、運命の出会い――『ヴェノム』(2018)
ジャーナリストとして<ライフ財団>が人体実験を行って死者を出しているという黒い噂を追っていたエディ・ブロック(トム・ハーディ)は、無謀な取材が原因で会社をクビになり、恋人のアン(ミシェル・ウィリアムズ)にも振られ自暴自棄に陥っていた。
そんな最中に接触してきた研究者から“真実を報道してほしい”と懇願され、ライフ財団への侵入を決意するエディ。