菊池亜希子インタビュー 「恋愛面でも私、自分の感情に鈍感なタイプです、きっと」
(Photo:cinemacafe.net)
昔ながらの本の街としていまなお風情を感じさせる神保町。ここにある、一軒の古本屋を舞台にした映画が誕生した。こっぴどい失恋に打ちひしがれ仕事をやめ、伯父に請われるままに彼が経営する“森崎書店”で起居することになった貴子を演じるのは菊池亜希子。ちなみに彼女は自ら文章をしたため写真とイラストをも手掛けて“街”を紹介するエッセイ「みちくさ」を発表し、その中で神保町も紹介しており、この貴子を演じるにうってつけの存在。菊池さん曰く神保町は「珈琲色の本の街」。ここで彼女はどんな想いを胸に初主演映画『森崎書店の日々』に臨んだのだろうか――?
周囲の人間はこの貴子という役が決まった当初、彼女に対して「ぴったりの役」と言っていたとか。その言葉に少なからず疑義を抱いていたという菊池さんだが、撮影が進むに連れ、貴子を演じるということが「自分を掘り起こす作業になった」という。
「初めは、貴子が私にぴったりの役だという周りの意見に『うーん…』とか思ってたんです。
でもいざ演じてみたら『あぁ、そういうことか!』って(笑)。貴子の内面というのは、決して強く表には出てこないんですが、掘り起こせば掘り起こすほど私自身と重なっていってしまって…」。