ジョディ・カマー&オースティン・バトラー「物語に忠実に」『ザ・バイクライダーズ』を語る
カマーは「ハリウッド視点は一つの見方でしかないし。キャシーという役がすごくよかった点は、 当時の写真をみて参考にできたこと」だと言う。
「キャシーや彼女の周辺の女性をみると、すごく完璧に身繕いしていて美しい。キャシーは彼女なりに美しかった。ちょっと乱れたところがあって、これが私流、どこが悪いの!と言っているみたいな感じで。自由で解放感があるというか。メイクさんもそういう彼女を(苦労しながらも)作り上げることを楽しんでいるようだった」と思い返し、そして「私自身、メイクをすることで自分を切り離し彼女になっていくというか。そうやって物語の真実に近づいていく気持ちになった」と語る。
バトラーも「物語に忠実であるというのが大切なんだよね。役づくりで最も興味を惹かれる点は、人間的な行動を理解し、置かれている状況に飛び込んでいくという点だ。こういう会話というのは撮影をしているときには交わしたことがないが、今考えてみると、キャラクターにある隠れた部分、他人の露出しない部分を探るというか切り込むというか、それが俳優にとっては一番興味をそそられる点、重要だ」と同意。「ヒューマニティという鏡に目を向ける。