シネマカフェ的海外ドラマvol.176 恋人にしたい？ おじさまヒーロー 第3回
（Photo：cinemacafe.net）
スパイをクビになってマイアミに戻って以来、フィオナと付かず離れずの関係を続けてきたマイケルですが、シーズン3では2人の仲が険悪に!?自分をクビに追い込んだ組織から酷い目に遭わされてなお、スパイ業復帰に固執するマイケルにフィオナが激怒します。
「結局のところ、マイケルは仕事大好き人間なんだ。仕事をしていないときのマイケルはすごく地味だろう（笑）？マイケルと僕自身は共通点が多く、母親に育てられたところや弟がいるところ、若いときに家を出たところなどが似ているけれど、確実に違うのはプライベートの楽しみ方。僕は仕事が終わったらディナーに行ったり、ゴルフをしたり、スキューバダイビングをして楽しむけど、マイケルは私生活の過ごし方が下手なんだ」。
なるほど。確かに仕事に生きる男性は格好いいけれど、私生活を楽しめないのはキツそう。とは言え、マイケルのフィオナに対する愛に偽りはないともジェフリーは言います。
「衝突し合う部分も多いけど、根底では深く愛し合っている。フィオナ自身は自分のほしいものを分かっている女性だから、煮え切らないマイケルにイライラするんだ。シーズン2で、マイケルが『僕は誰かと共に生きられる人間ではないかもしれない。でも、誰かと一緒にいるとしたら、それは君だ』とフィオナに言うだろう？僕のお気に入りの台詞でもあるのだけど、フィオナがそれで満足するかどうかは別問題だからね」。
また、ジェフリーは「マイケルの不器用さは両親との関係に原因がある」とも分析。
「人間というものは、愛情の学び方を両親から学ぶ。でも、若い頃のマイケルは両親から愛情をあまり注がれずに育った。だから、愛する女性にどう接したらいいのか、どう愛を表現したらいいのか分からないんだ」。
では、ずばり質問。もし自分が女性だったら、マイケルと付き合いたいですか？
「ノー（笑）！週末だけの関係だったらいいけどね。土日を使ってドライブに行くとか。長く付き合うのは無理だよ」。
けれど、母マデリンはマイケルとフィオナの結婚を望んでいるのでは？
「その通りだね。
マデリンはもちろん、視聴者のみなさんも2人の幸せを望んでいるだろうけど、彼らが子供を持って平穏な家庭を築くのはちょっと違う気がする。別々の道を行く方が自然かも？それが僕の希望かって？どうだろう…。ひとつ言えるのは、きっと彼らは別の人を愛することはできないということだね」。
果たして、マイケルは“恋人にしたいおじさまヒーロー”なのか…。ここまで冷静な分析力を見せてくれたジェフリーに、男性としてのマイケルの魅力も聞いてみました。
「どんなことがあっても、マイケルは“自分を守ってくれる”という安心感を相手に与えてあげられると思う。ただし、気持ちまで守るかと言うと…、時には傷つけてしまうかもしれないね。少なくとも、身の安全は保障するよ（笑）」。
次回は“恋人にしたい？おじさまヒーロー”番外編。「マイケルと僕の私生活は違う！」と声を大にして主張するジェフリー・ドノヴァン自身に迫ります。…最も恋人にしたくなる男性は、実は彼かも？
（text：Hikaru Watanabe）
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