中村蒼インタビュー 「最近、顔つきが変わったってよく言われます」
姉弟っぽく見えました?じゃあ、僕たち“さすが!”ってことで…冗談ですけど(笑)。今回は即興のお芝居をするのが僕にとっての挑戦で、監督からも『自由にやっていいから』と言っていただいていたんです。だから、思い切って変なこともいっぱいできましたし、すごく楽しかったですね」。
また、「素の自分が役の中に結構、現れていると思います。長回しのシーンが多かったので、演じているうちにお芝居をしている感覚じゃなくなってきたりもして」とも。「いきなりドアが閉まったり、食卓のコップが割れたり、驚くシーンはたくさんあったんですけど、一番驚いたのは『カット!』がかかるとき。『あ、そうだ。いま、お芝居してたんだ…』って、何度もびっくりしてしまいました」と順応性の高さをうかがわせる。
ただし、幸一には「僕自身にはない尊敬すべき点」があるのだそうだ。
「何かの気配を感じる暗闇の中にひとりで立ち向かっていったり…。僕だったら絶対に立ち向かわないです(笑)。そこは本当に尊敬しますね。それに、幸一はなんだかんだで優しい弟なんですよ。怪我をして動けない姉のために洗濯をして、料理をして、面倒を見る。最初は面白がっていただけかもしれないけど、そのうち姉を本気で心配するようになるんです。