秋の洋画宣伝担当者座談会! 社の垣根を越えて4人の宣伝担当が語り合う【前編】
と思ってしまう人が、こういう映画に触れることで「もしかしたら、事情があるんじゃないか」と自分の中でひとつ立ち止まるきっかけを与えてもらえるなと。
あとは、お父さんが自閉症の息子と向き合いたくなくて、忙しさを言い訳にしてジェイソンから逃げているという描写がすごくリアルでグサッと刺さりますよね。これは自閉症のお子さんのいる家庭に限らず、育児をするのがどうしても母親中心になりがちな部分はあると思いますし、お父さんはお父さんで「仕事をして稼がないと」という思いもあるんだけど、それが子育てに向き合わない逃げ口になっているというのは、すごくリアルな描写だなと思いました。そういう意味で他人事じゃなく身近に感じる映画だなと。
青木決してすごく特殊な話ではないんですよね。そういう意味で広がりのある作品だと思いますし、みんな余裕がなくて殺伐とした世の中だからこそ、こういうハートウォーミングなものを求める気持ちが強いんじゃないかなと思いますね。
大盛り上がりの洋画宣伝座談会、前半戦はここまで。『ドリーム・シナリオ』『JAWAN/ジャワーン』の宣伝戦略とは!?後半は後日、シネマカフェにて掲載予定。
お楽しみに!
(photo / text:Naoki Kurozu)