「この現実を変えたい」敵対する国の監督たちが捉える『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』特報
パレスチナ人とイスラエル人の若手監督が組み、ベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞をW受賞した『NO OTHER LAND』の邦題が『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』に決定。日本版ビジュアル・日本版特報映像が解禁となった。
舞台となるのは、イスラエル軍による破壊行為と占領がいままさに進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>。
原題の『NO OTHER LAND』は、直訳すると「他にはない土地」の意味。
イスラエル占領下にあるパレスチナ人居住地区にある故郷の村マサーフェル・ヤッタを守ろうとするバゼルら住民たちの、故郷への想いや強い覚悟をストレートに表現した力強い邦題となった。
解禁となった日本版の特報映像が捉えるのは、バゼルの暮らす村をイスラエル軍の無数の軍用車両が急襲する緊迫の場面や、村にある家が理不尽に破壊される様子。
ここで生まれ育ったバゼルはこうした様子を撮影し続け、それをSNSに発信し、メディアに提供することで占領に抵抗していた。
そして、イスラエル軍の不当な行いに心を痛め、この村を訪れたことがきっかけでバゼルに協力するようになったジャーナリストであるユーバール。
彼らは、占領という現状への抵抗を通じて親密になり、次第にこの問題についての映画を作らなければならないという決意へと変わっていったという。
事態が一向に好転しない中で、バゼルは「この現実を変えたいんだ」と胸の内をユーバールに告げるのだ。
また、日本版ビジュアルでは、マサーフェル・ヤッタの穏やかで美しい丘陵地を背景に、バゼルとユーバールが目をそらすことなくお互いをまっすぐ見る、印象的な様子を切り取った。<それでも僕たちはこの現実を変えたい>というキャッチコピーは、本作において特報映像にも収められたバゼルの言葉をベースにしたものとなっている。
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』は2025年2月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)
■関連作品:
ノー・アザー・ランド 故郷は他にない 2025年2月21日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開
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