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オリヴァー・ストーン来日 結末は「映画を観た人が自分で判断してほしい」

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オリヴァー・ストーン来日 結末は「映画を観た人が自分で判断してほしい」

(Photo:cinemacafe.net)

マイケル・ダグラスにアカデミー賞主演男優賞をもたらした1987年公開の傑作『ウォール街』の続編となる『ウォール・ストリート』のオリヴァー・ストーン監督が来日。11月29日(月)、都内で行われた記者会見に出席した。

前作ではチャーリー・シーン演じる若き証券マンとマイケル・ダグラス扮する敏腕かつ冷酷な投資銀行家のゴードン・ゲッコーが、ウォール街でのし上がっていくさまが描かれた。最終的にゲッコーはインサイダー取引の罪で逮捕されることになるが、今回の続編では出所したゲッコーと若き投資家・ジェイコブ、彼の婚約者でゲッコーの娘であるウィニーの3人を中心に物語が展開する。

ストーン監督は、23年ぶりに続編を作ろうと思い立った理由として2008年に起こったリーマンショックを挙げた。「前作は1980年代が舞台で、金融業界では自由市場の下での金融緩和が始まりました。そして、2008年にリーマンショックが起こり、その一連の流れが終わりを迎えました。ですので、このタイミングにと思ったのです。
『ウォール街』と今回の『ウォール・ストリート』は、例えるなら本棚の初めと終わり。前の作品が春の花開く、若きチャーリー・シーンのモラルの話で、彼がどのように成長していくかということが描かれているとすると、今回は年をとったゲッコーが、人間としてのモラルをどう考えるのかを伝える映画になっています」。

今回の映画のためにウォール街のリサーチを行ったが「前作の頃、ゲッコーは個人として投資を行っていたが、いまではそれを中央銀行がとんでもない規模で行っています。さらに悪いことに、その行為に社会的な還元は全くありません」とウォール街の現状をバッサリ。そして、本作におけるゲッコーの選択について「彼は果たして賢くなったのか?反省したのか?それとも彼の選択はエゴなのか?それは映画を観たみなさんに判断してほしい」と思わせぶりに語った。

今回新たに登場する若き投資家・ジェイコブをシャイア・ラブーフが、そして彼の婚約者でゲッコーの娘であるウィニーをキャリー・マリガンが演じている。「実際に、ウォール街ではシャイアやキャリーのような若い投資家たちに会いました。彼らはハングリーで、同時に理想主義的なところがあるんです」と分析。
さらに、キャリーの演技について「彼女はイギリス人で、アメリカの発音ができるかどうかと気にしていましたが、父親に捨てられ、普通のアメリカで育った娘とは違うところを見事に表現してくれました」と最大限の賛辞を送っていた。非情なマネーゲームの末に“幸せ”を見つけるのは?『ウォール・ストリート』は2011年2月4日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。

■関連作品:
ウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開
© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX

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