オスカー有力『キングズ・スピーチ』が全米で1館あたりの平均今年No.1のスタート
(Photo:cinemacafe.net)
感謝祭の週末、全米ではすでに日本での公開も決定しているいくつかの話題作が公開を迎えたが、そのうち英国王の実話を描いた『キングズ・スピーチ』が、1館あたりの平均成績で本年度公開映画No.1のヒットスタートを記録した。
先ごろ、来年4月にウィリアム王子が挙式することが発表され、英国はもちろん、世界中で人々の関心を集めている英国王室だが、本作は現女王エリザベス2世の父、つまりウィリアム王子の曽祖父にあたるジョージ6世が主人公。吃音症を抱えた彼が言語療法士の助けを借りて吃音症を克服し、第二次世界大戦の開戦にあたって国民を勇気づけ、心をひとつにする感動的なスピーチを披露するまでを描く。
アメリカではニューヨークとロサンゼルスでの計4館という限定公開となったが、1館あたりの平均成績は85,448ドル(約710万円)で今年No.1を記録。各批評サイトでも高い“満足度”を記録しており、今後、数字を伸ばしそうだ。
興行成績もさることながら、気になるのは今後の賞レースでの評価。『シングルマン』でオスカー主演男優賞候補となったコリン・ファースがジョージ6世役を演じており、2年連続でのノミネートに期待がかかるほか、言語療法士役をジェフリー・ラッシュ、王を支える妻をヘレナ・ボナム=カーターと実力派俳優が参加し、物語の質、俳優の演技の両面で高い評価を得ている。