台湾の若手俳優4人、業界の課題と世界の舞台への意欲を語る
台湾・台北市で開催された文化コンテンツ産業の大型展覧会「2024 TCCF クリエイティブコンテンツフェスタ(Taiwan Creative Content Fest)」。今年は11月5日から11月8日の日程で実施され、文化コンテンツ産業を重点戦略に据える台湾が、国際共同製作を通して存在感を高めようとする姿勢を色濃く感じるプログラムが目を引いた。
「ノー・ボーダーズ:国際共同製作作品における台湾俳優のニュー・ウェーブ」と銘打ったフォーラムには、MCを務めたエスター・リウ(劉品言)をはじめ、ウー・クーシー(呉可熙)、クー・チェンドン(柯震東)、リン・ジェーシー(林哲熹)ら、国際共同製作作品への出演経験を持つ若手実力派俳優が登壇。自らの経験や考察を語り合った。
“台湾は安い”から抜け出すには?
フォーラムに登壇した4人の話からは、俳優たちが抱いている危機感や台湾の映像コンテンツ産業が抱える課題、「業界全体をよくしたい」という熱意が感じられた。日本の映画ファンの間では『あの頃、君を追いかけた』(2011年)などで知られ、『黒の教育』(2022年)で監督デビューも果たしているクー・チェンドンが作り手らしい感想をシェア。