【シネマモード】今年、映像界を賑やかにしてくれた人
(Photo:cinemacafe.net)
それを証明するかのように、今年、2010年は『パーマネント野ばら』(原作)のほかに、彼女の実生活が元となった作品も続々映像化。TVドラマでは、彼女の若き日々を描いた「崖っぷちのエリー〜この世でいちばん大事な「カネ」の話」(テレビ朝日)が放映に。さらに、『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』も現在公開中。この作品は、西原氏の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣さんが執筆した同名小説が原作。重度のアルコール依存症だった鴨志田氏が自身の体験をベースにし、地獄のような日々から、西原氏や周囲の人々の支えを得て立ち直り、愛情溢れる家庭へと戻っていく姿を描いています。2人を演じているのは永作博美、浅野忠信。
実は、2011年2月5日(土)には、そんな日々を、西原氏の視点から描いた漫画を映像化した作品『毎日かあさん』も公開に。
こちらでは、同じ2人を小泉今日子、永瀬正敏の元夫婦コンビが熱演。距離感、阿吽の呼吸、「あ、いまの本音でしょ?」といった勘繰りも可能なセリフの数々などが、この2人だからこそという感じで、かなり楽しめます。もちろん、それ以外の部分も魅力たっぷり。西原氏の人間性、たくましさ、そして形にこだわらない家族の愛などが気取りなく描かれていて、「なんでもない毎日も楽しい」、「泣いているヒマがあったら、笑おう」など、温かいメッセージに心動かされるのです。
メディアに登場するときの西原氏は、いつも元気ではつらつとしていますから、うわさには聞いていたもののこれほどの苦労を抱えていたとは思いもよらなかった私。そんな苦労の最中にも、笑って前に進んできた彼女。その半生を覗いてみて、「彼女(&彼女が生み出す作品)が引っ張りだこになる理由」を垣間見た気がして、妙に納得しきりでした。2010年の映像界を大いに賑わせた彼女でしたが、この分だと2011年も引き続き…となりそうですね。
(text:June Makiguchi)
■関連作品:
毎日かあさん 2011年2月5日より全国にて公開
© 2011映画「毎日かあさん」製作委員会酔いがさめたら、うちに帰ろう。 2010年12月4日よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国にて公開
© 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』製作委員会パーマネント野ばら 2010年5月22日より新宿ピカデリーほか全国にて公開
© 2010映画「パーマネント野ばら」製作委員会女の子ものがたり 2009年8月29日よりシネクイントほか全国にて公開
© 2009西原理恵子・小学館/「女の子ものがたり」製作委員会いけちゃんとぼく 2009年6月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開
© 2009「いけちゃんとぼく」製作委員会
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