『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』監督が明かす、“自然の脅威” 感じるロケ地のこだわり
杉田雷麟主演『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の近藤亮太監督が、本作のキーとなる“山”へのこだわりについて明かしている。
本作は、弟の失踪にまつわるビデオテープを巡る恐怖を描いた正統派Jホラー。総合プロデューサーには清水崇が名を連ねており、ホラーファン期待の作品となっている。

本作の山のシーンでは、入り組んだ木々たちが不規則に生えていることで、観客に迷い込んだら抜け出せない感覚を与え、恐怖を倍増させている。
そんな重要なシーンの一つである山について、監督は「目をつけていた山は特にありませんでした。いろいろな山を巡りました」と明かし、「“山”といっても、木の生え方から密度、あらゆるものが場所によって全く違うんだということがよく分かった」と、いくつも山巡りをする中での発見から、どのような山で撮影したいのかがクリアになってきたという。

杉の木がまっすぐ大量に生えているところは絵的に綺麗だが、人工的で本作とはマッチしない。「今回の物語は、人間が及ばないような、自然の中に潜んでいるすごく怖いものについての話だから、人工的な感じはしない方がいい。なるべくナチュラルに見え、人間が手つかずに見える、“自然の脅威”みたいなものを感じられる空間を探しました」