年末年始に観たい!心があたたまる配信オンリーの良作『スイートハーツ』『イベリン 彼が生きた証』ほか5選
時にうまくいかない親子の仲を取り持つなど、持ち前の心配りを発揮し、多くの人の心の支えとなっていたことも分かってくる。

両親は当初「難病の息子」の人生を嘆いて何度も後悔を語るのだが、息子の知られざる一面を知り、次第に晴れやかな表情になっていくのが印象的。オンライン上の関係を訝しんだり、軽視する人もいるだろうが、「オンライン」での友情も、「現実」の友情には変わりない。その「善」の部分は確かにあるのだと信じさせてくれる作品だ。多くの人に愛された"イベリン”の生涯に、きっと誰もが心打たれることだろう。
監督はこれまた傑作ドキュメンタリーである『画家と泥棒』のベンジャミン・リー。『イベリン 君が生きた証』はNetflixにて独占配信中。
いつか笑いあえるなら

<あらすじ>
甘えたい盛りの小さな息子と、思春期で反抗的な娘を持つ母親のステラ。家族のためにと必死になるものの、夫との生活はすれ違ってばかりでついに離婚を切り出される。だがステラは娘のポールダンスの大会に家族で行くことを決め、崩壊寸前の一家は旅の過程で再び心を通わせることができるのか…?
家族に無関心だった夫が旅を通して「父親」となっていく展開や、家とは違う非日常に置かれた夫婦が語り合うことで次第に距離を縮めていくなど、ロードムービー的な設定で家族の再生を描くスウェーデンのヒューマンドラマ。