河合優実、長塚京三の「目が忘れられない」瀧内公美&黒沢あすかも語る映画『敵』
第37回東京国際映画祭にて東京グランプリ・最優秀男優賞・最優秀監督賞の3冠を達成した映画『敵』。この度、主演の長塚京三が主人公・渡辺儀助と女性たちの関係性を紐解き、女性たちを演じた瀧内公美、河合優実、黒沢あすかが長塚、そして儀助の魅力を語った。
本作の魅力の1つともいえるのが、妻を亡くして20年間ひとり暮らしの元大学教授・渡辺儀助(長塚京三)と、物語のキーとなる3人の女性たちとの関係性だ。
物語が進むにつれて、亡き妻・信子(黒沢あすか)、大学時代の教え子・鷹司靖子(瀧内公美)、行きつけのバーでアルバイトをする大学生・菅井歩美(河合優実)によって儀助の内面がつまびらかにされていく。

長塚は自身の演じる儀助について、3人の女性によって「インテリ特有の小心さや、狡猾さみたいなものが滲んでくる」と語る。亡き妻・信子と儀助の関係については「もうひとつ愛しきれていなかった部分があって、約束したパリに連れていかなったことは大きい」と、あるシーンに触れながら言及。
「きっと(儀助は)相手を見て判断したところがある。どうせ真髄を味わえないだろうと。やっぱり思い上がっていますよ、儀助は!」と自身が演じた儀助を分析する。