ショーン・ペンら『セプテンバー5』キャスト&スタッフが舞台裏語る特別映像
とセットデザインにも自信を見せる。

1972年当時の中継スタジオを徹底的に再現するため、制作チームは個人収集家や博物館、放送局の倉庫に至るまで調査し、緻密なセットを作り上げた。
監督やキャストたちも、セットの隅々に置かれた実際に動く1972年当時の機材に「(本作が描く1972年当時の)世界に入り込める」と口を揃える。CG合成のブルーバックの前で演技するのではなく、セットにある実物に触れて体感でき、半世紀もの時間を自然にタイムスリップできる撮影現場に感動しきり。

本作の大部分がこの事件が起きたミュンヘンで撮影されており、今回撮影された映像と1972年当時の映像を組み合わせて、ひとつのシーンに仕立て上げる斬新な映像を生み出した。そんな見事な編集を担当したのは、監督も信頼するハンスヨルク・ヴァイスブリッヒだ。「観客が物語に没頭できるようにテンポの速い作品にしたかった」と、本編を96分に凝縮し圧倒的なスピード感で観客をエンディングまで誘う編集の意図を明かした。
映像の最後には「全員のエネルギーが生み出した至極の作品だ」と、ショーン・ペンが本作の完成度に自信を見せている。
ヴェネチア国際映画祭では「すべてのレベルで傑作」