【インタビュー】綾瀬はるか&柄本佑、主人公の“純粋さ”から学ぶこと「相手の心を変えられる」
そういうのがすっと入ってくるのは純度が高いから。やる人がやったらめちゃめちゃあざとくなるシーンでも、喜びも悲しみもすっと入ってくる。これは物語のピュアさから来るんじゃないですかね。
綾瀬:ロズに純粋さがあるからこそ、素直にいろんなことを吸収して、本当にいいことをしよう、誰かのためにやろう、ということができる。だから動物たちもロズが必要になっていく。相手の心を変えられるロズの存在がすごくステキで、見習うところがいっぱいあるなと思いました。

雁の長老クビナガの言葉もいいなと思いました。クビナガが出てくるたびに結構ぐっとくることが多かったですね。
長老の知恵を聞いているみたいで。
柄本:いいよね!あと、キラリに飛び方を教えるサンダーボルト先生も良いこと言ってた。少ししか出てこないキャラクターも、みんな素敵なんです。
現実社会にも繋がる物語
――ロボットの物語ですが、価値観の違う存在をどう受け入れるかとか、プログラムを先入観や固定観念と捉えればそこをどう打ち破って自分の可能性を広げていくかなど、私たちの社会にも関連のある物語だと感じました。柄本:普遍的な話ではあると思う。開かれた大地に住む動物たちも、ひとつところに集まると争いが出てくるし、社会ができてくる。