オスカー俳優のジーン・ハックマン（95）が死去 自宅で妻と愛犬と共に遺体で発見

26日（現地時間）、ジーン・ハックマン（95）、妻のベッツィ・アラカワ（64）、複数の愛犬のうち一匹が米ニューメキシコ州サンタフェの自宅にて遺体で見つかった。地元当局は当初「事件性の疑いはない」としていたが、その後、サンタフェ郡保安官のアダン・メンドーサは「いかなる可能性を除外しておらず、調査中である」と「TMZ.com」に語ったという。

ジーン・ハックマンが前妻との間にもうけた長女エリザベス・ジーン・ハックマンが同メディアに語ったところによると、2人と愛犬が亡くなった原因を一酸化炭素中毒のような有毒ガスによるものではないかと考えているとのことだ。

20代後半に入ってから俳優を目指したジーン・ハックマンは、1964年に『リリス』で映画デビュー。1967年の『俺たちに明日はない』で初めてアカデミー賞（助演男優賞）にノミネートされた。その後、『フレンチ・コネクション』でアカデミー主演男優賞、『許されざる者』でアカデミー助演男優賞を受賞。2004年、『ムースポート』への出演を最後に引退し、サンタフェで暮らしていた。

『許されざる者』の主演＆監督を務め、自身も作品賞、監督賞を受賞したクリント・イーストウッドは、「ジーンほど素晴らしい俳優はいない。強烈で直感的。偽りのない声のトーン。それにとても大切な友人だったんだ。本当に寂しい」と「People」誌に追悼メッセージを寄せた。

（賀来比呂美）