オスカー最多ノミネート作『英国王のスピーチ』再編集の動きに、G・ラッシュが猛反発
(Photo:cinemacafe.net)
吃音に苦しむ英国王ジョージ6世が言語療法士の力を借りて克服していく姿を描いた本作は、スピーチ訓練の場面で発せられる台詞が、アメリカではR指定(17歳以下の鑑賞は保護者の同伴が必要)の対象となっている。全米の配給元であるワインスタイン・カンパニーは、問題の台詞をカットし、R指定をPG-13指定(13歳未満の鑑賞には保護者の注意が必要)に変更させ、客層を拡げて観客動員アップを図る構えだった。
問題の台詞についてラッシュは「吃音症治療の一環なのだから、カットを考えるなんて残念だ。あれは早口言葉のようなものだ。別に攻撃的でも不快でもないし、有害なものでもない」と「The Hollywood Reporter」誌に語った。どうしてもPG-13指定が欲しいなら「ピーッと音を入れればいいんだ」と提案。
「カットしたら、この映画の大事なスリルのひとつがなくなってしまう」と、ワインスタイン・カンパニーの意向に強い抵抗を示した。
映画の舞台であるイギリスでは、ジョージ6世の娘であるエリザベス女王も作品を鑑賞し、気に入ったと報じられている。何も引くことも足すことも必要ないというお墨つきを得たも同然か?
(text:Yuki Tominaga)
写真はサンタバーバラ国際映画祭に出席したジェフリー・ラッシュ。
© CaptKirk/Starlitepics/Camera Press/AFLO
特集「働く女子の心得『英国王のスピーチ』」
http://www.cinemacafe.net/ad/kingspeech
特集「2011年 第83回アカデミー賞」
http://www.cinemacafe.net/special/oscar2011/
■関連作品:
第83回アカデミー賞 [アワード]
英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開
© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.
■関連記事:
働き女子の心得vol.1『英国王のスピーチ』に見る、尊敬&憧れの英国レディ
オスカー助演女優賞最有力、メリッサ・レオが現在の心境を語る
アカデミー賞最多部門ノミネート!『英国王のスピーチ』試写会に20組40名様ご招待
【ハリウッドより愛をこめて】ノミネート発表の会場に潜入!アカデミー賞授賞式迫る
LiLiCoが今年のアカデミー賞を大胆予想!作品賞はずばり…