2011年2月8日 11:12
オスカー最多ノミネート作『英国王のスピーチ』再編集の動きに、G・ラッシュが猛反発
(Photo:cinemacafe.net)
第83回アカデミー賞で最多12部門で候補に挙がった『英国王のスピーチ』を再編集して上映する計画に、監督、キャストらが猛反発。特に、助演男優賞候補で製作総指揮のひとりに名を列ねるジェフリー・ラッシュが強く抗議している。
吃音に苦しむ英国王ジョージ6世が言語療法士の力を借りて克服していく姿を描いた本作は、スピーチ訓練の場面で発せられる台詞が、アメリカではR指定(17歳以下の鑑賞は保護者の同伴が必要)の対象となっている。全米の配給元であるワインスタイン・カンパニーは、問題の台詞をカットし、R指定をPG-13指定(13歳未満の鑑賞には保護者の注意が必要)に変更させ、客層を拡げて観客動員アップを図る構えだった。
問題の台詞についてラッシュは「吃音症治療の一環なのだから、カットを考えるなんて残念だ。あれは早口言葉のようなものだ。別に攻撃的でも不快でもないし、有害なものでもない」と「The Hollywood Reporter」誌に語った。どうしてもPG-13指定が欲しいなら「ピーッと音を入れればいいんだ」と提案。
「カットしたら、この映画の大事なスリルのひとつがなくなってしまう」