くらし情報『慶応大、微小な変化も可視化できる次世代生体内イメージング技術を開発』

2014年7月2日 11:00

慶応大、微小な変化も可視化できる次世代生体内イメージング技術を開発

慶応大、微小な変化も可視化できる次世代生体内イメージング技術を開発
慶應義塾大学(慶応大)は、神経細胞を取り囲むように脳に存在するグリア細胞の突起で起こる微小なカルシウムシグナル(カルシウム濃度の変化)を鮮明に可視化できる手法を開発したと発表した。

同成果は、同大医学部 精神・神経科学教室の田中謙二 特任准教授、東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻細胞分子薬理学分野の金丸和典 助教、同 関谷敬 助教、飯野正光 教授らによるもの。詳細は「Cell Reports」に掲載された。

グリア細胞の一種「アストロサイト」は、神経細胞の情報処理や脳血流の制御などの平常時の脳機能に貢献するだけでなく、神経変性疾患や脳梗塞といった病態の制御にも深く関わることが示唆されている細胞で、その活動の指標とされているのが細胞内カルシウムイオンの濃度変化(カルシウムシグナル)だ。

しかし、従来の観察手法は、生きた動物個体におけるアストロサイトのカルシウムシグナルを、細胞の中心部の構造である細胞体で観察するものがほとんどであったため、アストロサイト全体あるいは微細突起でカルシウムシグナルがどのような時空間動態を示すかは明らかになっていなかった。

今回、研究グループは、超高感度カルシウムセンサ「YC-Nano50」

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