住友電工、折り曲げ可能なワイヤレス給電モジュールを開発
従来、アンテナには巻線コイルが使われており、柔軟性がなく、小型化する機器内部での設計に制限があった。そこで、同社は独自の立体配線技術の導入により、巻線コイルをフレキシブルプリント基板に置き換えた給電モジュールを開発した。
これにより、受信・送信アンテナの面積が従来の規格品より84%(10mm×30mm)小さく、厚さが75%(0.25mm)薄くすることに成功した。
加えて、送信・受信アンテナ双方にフレキシブルプリント基板を用いているため、フレキシブルプリント基板の特徴である屈曲性と柔軟性を生かし、さまざまな形状の筐体への配置設計が可能。例えば、巻線コイルを使った給電モジュールでは、不可能だったU字部や屈曲部にも搭載できる。
また、同製品には、非接触電力伝送方式の1つである電磁誘導方式が採用されている。この方式は、送電側から供給された電力エネルギーが空間を介し、受電側に磁束を発生させ、電力を流すことができる。