スマホで初日の出を撮るための3つのポイント - プロカメラマン浅沼のスマホ撮影テク (1) 初日の出撮影テクその1
○ポイントその1、日の出を撮るには、太陽がどこから昇るのかを確認すべし!
海辺や川岸で見るときにはあまり必要がないと思うが、山や市街地で拝むときには重要なことになる。
日の出は真東から出るものではなく、東のほうから出るのだ。「のほう」というアバウトな感じに落とし穴が含まれているのだ。
東を見ていても、建物や木などの障害物が日の出の瞬間を遮り、しばらく経たないと太陽を拝めないということはよくある。そんな撮影以前の問題を解決する為にも、日の出方向がわかるアプリはインストールしておきたい。私は「日の出日の入りマピオン」(Android、iOS対応、無料)というアプリを使用している。地図が読み易く、日の出や日の入の方角が分かり易い。海抜まで表記されるから、事前の撮影場所を計画するのにも役立つ。
●初日の出撮影テクその2、3
○ポイントその2、太陽を撮りたいときは、ひたすら暗く撮るべし!
太陽を撮影するということは、逆光という条件で撮影することになる。
ピントを合わせる場所によっては、スマホのカメラ自体が暗いと判断して、明るく撮影しようとしてしまう。明るいと太陽は眩し過ぎて空と同化し、空も朝焼けが写らずに白く飛んでしまう。それを防ぐ為にカメラの明るさを最低まで下げ、周りは黒い影だけになってしまうくらいまで暗く調整する。太陽周辺の空に明るさを合わせても良い。カメラが明るく写そうとするのを、抑えてあげるのがポイント。
○ポイントその3、自分撮りするときは、スマホカメラのフラッシュ機能を使うべし!
前出のように、暗く撮影すると太陽は綺麗に撮れるが、自分をフレームに収めようとすると、逆光で真っ暗にしか写らない。だからといって、自分に明るさを合わせると太陽や空が白く飛んでしまい、何を撮ったのかがわからなくなる。その問題を解決するのがフラッシュ機能である。
空がベストの明るさになるように設定し、自分をフレームに入れたらフラッシュONで撮影。スマホのフラッシュは明るさが弱く、全身は撮れない可能性もある。その時は諦めてカメラに近付いて、構図を変えて撮影しよう。女の子と撮れるなら、フラッシュを言い訳に近づき、撮影できるかもしれない。フラッシュの代わりに、銀紙を使っても若干の効果は出る。
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どうだろうか? ほんの少しのテクニックを覚えるだけで、カメラ任せでは難しい逆光や日の出のシーンで、綺麗に撮影することができる。日の出撮影は時間が勝負。みるみる角度が変わってくるし、体は凍てつく寒さで限界に達する。
撮影日は50分外に居た。防寒着はしっかり着込みたいのと、スマホ対応の手袋はあった方が良い。絶対に良い!
元旦はレンズを綺麗に拭いておき、初日の出を口実に朝まで遊び、記念写真を利用して密着して写真を撮ってみよう!
(記事提供: AndroWire編集部)