くらし情報『不動産アドバイザーに聞く。契約前に読む「重要事項説明書」のポイントとは』

不動産アドバイザーに聞く。契約前に読む「重要事項説明書」のポイントとは

3番目に、敷金または保証金の返金時期についてです。退去時と同時に返金があると思っている人が多いのですが、一般的には、退去完了後約1カ月後になります。

これらの点は、重説の際に重々注意をして確認しておきましょう」(穂積さん)

重説を受けた覚えがないときは、どうすればいいのでしょうか。
「実際には、借り主が重説を受けました、という覧に印鑑を押すかサインをしていて、書面が残っているケースが9割を占めます。借り主は、重説については印象が薄く忘れていた、契約書は保管しているが重説はもう不要だろうと捨ててしまうことが多いのです」(穂積さん)

どう対策すればいいのでしょうか。
「大切なのは、『本当に契約をするかどうかを決定するのは、 重説を受けてからよく考えること』です。

内見のときにいいところばかりが見えてその物件にしようと思っても、敷金の返金率が低すぎるとか、物件広告の記載事項と違う点がある、禁止事項が希望と合わない、などということがあれば、重説を受けるときに事実をしっかりと確認してください。

重説の大切さを説明しない業者にも責任があります。


重説は契約を前提として行われますが、受けたからといって契約しなければならないものではありません。

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