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“給料3ヶ月分”は昔の話!? 現代草食男子のプロポーズ事情

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“給料3ヶ月分”は昔の話!? 現代草食男子のプロポーズ事情
夜景の見える高級レストランで、給料3ヶ月分の婚約指輪が入ったリングケースを、カメハメ波ばりの手つきでパカッと開ける――。

プロポーズといえば、そんなバブル時代の幻想を引きずったイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
しかし、そのステレオタイプのイメージこそが、今を生きる草食系男子たちに「そんなの経済的にムリ」「気恥ずかしくてできない」とプレッシャーを与え、あまつさえ結婚のハードルすら上げているのでは……!?

そこで今回は、「理系」または「オタク」属性を自認する既婚男性132名にアンケートを実施。
実際のところ、どんなプロポーズを経て結婚に至ったのか聞いてみました。

○やっぱり根強い“プロポーズは男の務め”という考え方

まずは、そもそも「今の奥様に対してプロポーズはしましたか?」と尋ねたところ、58.3%の男性が「自分からした」と回答。
しかし、その理由については「プロポーズは男からするのが普通だから」(47歳、金融・証券)、「常識的に男がするべきだと思ったから」(39歳、ソフトウェア)といった記述が年配者ほど多く、“プロポーズは男の務め”という使命感に背中を押されている実態が伺えました。

一方、「していない」の39.4%については、「どちらからともなくそういう雰囲気になった」(31歳、情報・IT)、「お見合いだったので最初から結婚が前提だった」(52歳、官公庁)といった理由が並びます。
ただ、中にはこんなケースも。


・しびれを切らした嫁に、「いつしてくれるの?」とプロポーズの“予約”をさせられました(32歳、通信事業)

・なんでもない日に、家でさりげなく「そろそろ結婚しようか」と言ったら、「ちゃんとセッティングして、あらためて言ってほしい」と、プロポーズの“やり直し”を命じられました(28歳、出版・編集)

このように、比較的若い世代の女性であっても、“プロポーズはしかるべき時と場所で男からするもの”という形式にこだわる風潮は、一部でまだまだ根強いようです。

実際、「プロポーズする前はあれこれ悩みましたか?」という質問に対しては、「悩まずスパッとプロポーズした」という潔い男性が45.5%いる一方で、「シチュエーションや場所などについて悩んだ」(13.0%)、「いつのタイミングで言うか悩んだ」(24.7%)、「何と言ってプロポーズするか悩んだ」(15.6%)などの回答が並びました。半数以上の男性が、自分のプロポーズの“クオリティ”になんらかのプレッシャーを感じていたようです。

○彼女の理想のプロポーズは堅実派? ロマン派?

では、具体的にはみなさんどんな方法でプロポーズしたのでしょうか。

プロポーズをした場所について尋ねたところ、「ホテルやレストランなどキメキメの場所」(19.5%)と「旅行先や遊園地など非日常の場所」(22.1%)を合わせた“非日常派”よりも、「自宅や彼女宅などの日常の場所」(48.0%)の“日常派”のほうがやや上回りました。

同じ“非日常派”でも、やはり40~50代になるほど「ホテルの高層階のレストラン」といったバブリーな場所が多く、20~30代では「夜の公園」「ドライブデートの車中」「思い出の場所」といった、地に足の着いた“2人だけの特別感”を演出できる場所が主流となっています。

また、婚約指輪については、53.2%の男性が「用意した」と回答。

最近では、経済的な理由から結婚指輪と兼ねるカップルも多いといいますから、この結果を「半数しかいない」と見るか「まだ半数もいる」と見るかは、世代や経済階層によって分かれるところではないでしょうか。

その金額についても、俗にいう「給料3ヶ月分くらい」は21.9%にとどまり、「給料1ヶ月分くらい」(31.7%)と「給料2ヶ月分くらい」(31.7%)で全体の6割を占めるという、なかなかリアリティのある数字に。

ただし、婚約指輪を「用意しなかった」と答えた46.8%の男性の中には、「プロポーズ成立後に、2人で買いに行こうと思ったから」というケースも多く、独断で買って彼女の気に入らないものを贈ってしまうのを避けたいという、ちょっと慎重な“堅実志向”が見え隠れしています。

一方で、結婚にロマンを求める女性の中には、「指輪はサプライズでもらってこそ」と考える人が多いのも事実。

個人的な偏見ですが、そういった女性は“一緒に指輪を買いに行く”という気遣いより、“私の好みを察するセンス”や“私のために一生懸命考えるプロセス”といった献身・奉仕の姿勢を男性に求める傾向が強い気がします。

どちらが良い/悪いではなく、このように男女で結婚に対して“堅実志向”と“ロマン志向”のズレがあると、先に挙げたケースのように「プロポーズのやり直し」といった悲劇も起こりかねません。新旧の価値観が交錯している今だからこそ、どんな形のプロポーズであれ、結局は2人のあいだで“結婚観のすり合わせ”ができているかどうかが重要だといえるでしょう。

ちなみに、プロポーズのセリフは、ほとんどの男性がストレートに「結婚しよう」「結婚してください」でした。たとえ“ロマン派志向”の女性であっても、変に飾ったりかっこつけたフレーズは禁物のようです。


(文:福田フクスケ)

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