シャープ、冷凍室パンパン状態を解消する「プラズマクラスター冷蔵庫」 - 大容量「メガフリーザー」はたくさん収納できるだけではなかった!
シャープは3日、プラズマクラスター冷凍冷蔵庫7機種を発表した。都内で開催した新製品発表会では、大容量冷凍庫「メガフリーザー」を採用した「SJ-GT50A」と「SJ-GT47A」を中心に紹介。新製品の特長、開発の背景などの説明があった。
○大容量の冷凍庫「メガフリーザー」誕生
製品の特長について、シャープ 健康・環境システム事業本部 冷蔵システム事業部 国内商品企画部 山本愛子氏が説明した。容量501LのSJ-GT50Aおよび容量474LのSJ-GT47Aでは、冷凍室のレイアウトを一新。両モデルとも冷凍室の容量は173Lと、600Lクラスの冷凍庫と同程度の容量になった。2013年度モデルの冷凍室からは42Lの増量となった。
容量が増えただけではなく、食品を上手に整理するための「4切り(しきり)名人」も搭載。
従来の冷凍室では食品が"地層"のように積み重なって、古い食材は取り出しにくくなっていたが、「4切り名人」によって食材を立てて収納することでこうした悩みから解放される。
食材を長期冷凍保存しておくと、乾燥によって「冷凍やけ」を起こす。そこで冷凍室には冷凍やけを抑える「新鮮極み冷凍」を搭載。上段冷凍室は「冷凍やけガード」によって食品の水分を保ち、下段冷凍室は温度をなるべく一定に保つことで食品への霜つきを防ぐ。
大容量の冷凍室「メガフリーザー」はなぜ誕生したのか、ユーザーの不満の解消という視点から説明があった。次ページでは誕生の背景についてお届けする。
●おうちの冷凍室、足りてますか?
○「冷凍室はいつもパンパン! 」という不満
製品の開発背景について語ってくれたのは、シャープ 健康・環境システム事業本部 冷蔵システム事業部長 野間繁雄氏。冷蔵庫の実態調査を行った結果、冷凍室はいっぱいいっぱいに食品が詰め込まれているのに対して、野菜室は案外スカスカでペットボトルなど野菜以外のものが収納されているケースも多かったという。
こういった冷凍室の容量不足と、冷凍食品の国内消費量の増加を受けて、大容量の「メガフリーザー」が誕生した。
また、容量だけでなく「整理整頓できない」といった不満も。それを解決するために、パッと食材を見つけて取り出せる「4切り名人」を搭載した。食材を劣化させてしまう冷凍やけについては、「新鮮極み冷凍」を搭載することで防ぐ。
消費増税の駆け込み需要の反動で、売り上げ台数は前年を大きく下回っていたが、7月頃から徐々に回復してきているという。今後は「メガフリーザー」シリーズの投入で大型冷蔵庫の需要を掘り起こし、2015年度は二桁伸長を目指すとしている。