くらし情報『事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (174) 建築業の工程管理にiPadとFileMakerを導入し工期を4週間も短縮』

事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (174) 建築業の工程管理にiPadとFileMakerを導入し工期を4週間も短縮

事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (174) 建築業の工程管理にiPadとFileMakerを導入し工期を4週間も短縮
富山県を地盤に年間60~70件の新築住宅を建築する正栄産業では、現場監督にiPadを配付して独自開発した工程管理アプリを使った業務改革に乗り出し、従来120日かかっていた工期を92日へ4週間の短縮に成功している。

建築業は多くの職人が入れ代わり立ち代わり現場で作業する複雑な工程を踏むため、旧態依然のアナログ的環境からなかなか抜け出せないでいる。そんな業界慣行に風穴を開けた同社は、どのような取り組みを行ったのだろうか。

○現場監督の属人的な業務をiPadの工程管理ツールで見える化

26歳で起業し元請ハウスメーカーに成長させた同社社長の森藤正浩氏は、なかなか電子化が進まない建築業界をもどかしく感じていたという。大本の設計図はCADで制作するのに、建築資材の発注や職人の手配などは紙の書類をFAXや郵送でやり取りし、その都度パソコンに入力し直すといったアナログ的世界が今でも一般的だ。

「CADから始まるすべての建築工程を電子化すれば、間違いも起こらず業務は大いに効率化すると思っています。その理想に向かって、まずは現場監督の工程管理を見える化するツールとしてiPadの導入を決めました」(森藤氏)

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