パナソニック、DTSの「Headphone:X」サラウンドに対応した重低音イヤホン
3製品は、米DTS社が開発したヘッドホン用サラウンド規格「Headphone:X」に対応したモデル。Headphone:Xは、最大11.1chのマルチサラウンド再生をステレオヘッドホンで行う規格。利用するには、Headphone:Xに対応したヘッドホンと、無料の専用アプリ「Music Live Powered by DTS Headphone:X」が必要となる。なお、サラウンド再生を行えるのは専用のコンテンツのみ。
パナソニックでは2014年5月に、同規格に対応したヘッドホン3製品「RP-HX750」「RP-HX550」「RP-HX350」を発表しているが、それらはいずれもオーバーヘッドタイプ。
Headphone:Xを利用するには、iOSあるいはAndroid OSに対応した端末が必要で、同社には、それらと組み合わせやすく、携帯性に優れたイヤホンタイプの製品を求める声が寄せられていたという。
RP-HJX20とRP-HJX10は、世界初のアキシャルデュアルドライバーを採用したモデル。アキシャルデュアルドライバーは、振動板の前後にボイスコイルとマグネットを配置した構造を持つドライバー。マグネットとボイスコイルはドーナツ形で、同軸上に配置されているが、奥のものと手前のものとが重ならないように、手前のボイスコイルとマグネットは口径が大きくなっている。ドライバーユニットのサイズは、RP-HJX20がφ13.5mmで、RP-HJX10がφ12.5mm。
RP-HJX5のドライバーは、ボイスコイルは背面側にしか配置されていないが、手前側にアキシャルデュアルドライバーと同じようにマグネット(エキストラコントロールマグネット)が配置されている。ドライバーのサイズはφ12mm。
これらの、振動板を強力にドライブする構造に加え、3モデルとも、ドライバーの背後に大容量のチャンバー(空気室)を配置。
パワフルな重低音再生を実現している。なお、RP-HJX20では制振アルミハウジング、RP-HJX10では制振アルミオーナメント、RP-HJX5では制振アルミリングが採用されており、強力なドライバーからの不要な振動・共振を抑え、歪の少ないクリアなサウンドを実現している。