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一眼レフ初心者が猫撮影に挑む! (2) 透明感のあるふわふわの猫写真を撮影するには

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一眼レフ初心者が猫撮影に挑む! (2) 透明感のあるふわふわの猫写真を撮影するには
今日のテーマは「ふわふわの猫! 明るく透明感のある猫写真を撮影するには」です。

私が猫を撮影する際は、なるべく猫のふわふわな毛並みが伝わるよう、明るくふんわりと撮影しています。その方が、まるで目の前に猫がいるかのような感じがして好きだからです。

このように、猫をふんわりと撮影するには、カメラの設定をどうすればいいのか、私個人の好きな設定内容をご紹介します。

○絞り優先モードで絞りを開く

1つ目のポイントは、「絞り優先モードで絞りを開く」ことです。

絞り優先モードとは、文字通り絞りをコントロールできるモードのことです(CanonならAv、NikonならA)。レンズの中には、レンズに入ってくる光の量を調節する絞り羽根があります。絞りとは、レンズの中にある羽根のことを指します。


F値(えふち)を小さくすればするほど、絞りを開くことになるため、光をたくさん取り込むことができます。また、絞りを開くと背景がボケるので、写真の印象が柔らかくなります。

私は可能な限り絞りを開いた状態で猫を撮影するようにしてます。

○ピクチャーコントロールをニュートラルにする

次のポイントは、「ピクチャーコントロールをニュートラルにする」ことです。

写真の仕上がりをコントロールする機能がカメラには必ずついています。その一つである「ピクチャーコントロール」を、ニュートラルに設定します。(Canonならばピクチャースタイル、オリンパスならば仕上がりという名前がついています)。

実際にためしてみましょう。
ニコンの場合、デフォルトが「スタンダード」になっています。これを、ニュートラルに変更します。

これで、スタンダードからニュートラルに変更完了です。

いかがでしょうか。スタンダードのものは、これはこれでシャープで美しく撮れましたが、ニュートラルで撮影したものは猫のふわふわな感じが強調されたかと思います。

ちなみに、ニュートラルに設定した際に、ダイヤルを右に押すと、彩度や輪郭強調など、更に詳細に設定することもできます。この詳細設定で、コントラストを少し低くすると、ふわふわ感はもっとアップします。

○自然光を使う

次のポイントは、「撮影に自然光を使う」ことです。
夜の猫もとっても魅力的です。黒目が大きくなってまた違った可愛さがありますし、元気いっぱい走り回る姿もとても可愛いです。

ただ、やはり自然光に比べると、毛のふわふわ感は写真に出にくくなってしまいます。可能な限り、自然光の元で撮影する方が好きです。

また、自然光での撮影の際、窓際に猫がいる場合は、レースのカーテンをひくと便利です。カーテンなしの場合、直射日光が直接猫にあたります。そうすると、猫の顔に強い影ができてしまい、顔半分が暗くなってしまいます。カーテンをひいて光をやわらげてあげると良いでしょう。


カーテンをひけないという場合は、猫じゃらしなどを使って、窓から1~2メートル離れた場所に猫を誘導しましょう。柔和な光が当たる場所に移動できれば、猫の顔や体に強いコントラストが出にくくなります。

○露出をプラスにする

次のポイントは、「露出をプラスにする」ことです。

写真屋さんで、きちんとした記念写真を撮影したことがある方はたくさんいらっしゃるでしょう。その際、カメラマンさんが「ちょっと明るさ見ますねー」と言っているのを聞いたことはありませんか?最初にテストで何枚か写真を撮影しているかと思いますが、あれは写真の露出をチェックしているのです。

猫写真も当然ながら露出をしっかりと調整する必要があります。

猫を撮影する際は、逆光で撮影したほうが毛のふわふわ感がでるといわれています。しかし、逆光で撮影すると、太陽の光を正面から受けたカメラが、「明るすぎるしちょっと暗くしておこう」と勝手に暗くしてしまうんですんね。


露出とは、写真の明るさのことを意味し、それを調節することを「露出補正」といいます。0を基準として、プラス側に1、2、3、マイナス側に-1、-2、-3と補正することができます。プラス側になるほど写真は明るく(露出オーバー)、マイナス側になるほど写真は暗く(露出アンダー)なります。単位は、EV(exposure value)であらわされます。

露出は、F値とシャッタースピードで決定されますが、それはまた別の回でご紹介します。

試しに撮影をしてみましょう。土砂降りだったこの日、普通にシャッターを切って撮影すると……。

かなり真っ暗。
夕方でかなり日もくれていて、おまけに外は大雨。室内にほとんど光は入ってきませんでした。そこで、プラス側に露出補正し、写真を明るくしてみます。

今度は明るすぎです。このように写真が明るすぎてしまうことを、「白とび」と言います。そこで、もう少しマイナス側に露出補正すると……。

このような写真が完成です。写真が暗いな?と思った場合は、是非明るさを調節してみてください。


○今日のまとめ

まとめです。「透明感のあるふわふわの猫写真を撮影するには」、下記の4つのポイントを押さえる必要があります。

(1)絞り優先モードを使ってF値を小さく設定すること
(2)ピクチャーコントロールをニュートラルにする
(3)自然光を使う
(4)露出をプラスにする

透明感のあるふわふわな猫写真だと、本当に写真を見ているだけでうちの子が目の前にいるかのような感じがします。外出先で唐突にうちの猫を触りたくなった時など、すっごくすっごく便利!!オススメの設定でございます。

○次回予告

次回のテーマは、「暗い所で猫を撮影するには?」です。

<作者プロフィール<
うだま
猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。
猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。
ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。

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