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気のない異性からの告白…どんな理由で振ったらいい?--心理学者に聞いた

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気のない異性からの告白…どんな理由で振ったらいい?--心理学者に聞いた
恋愛が難しいのは、相手がいて初めて成立するということですよね。僕は、つねづね恋愛心理学の講義のときに、恋愛は親密な人間関係の一つだといっているのですが、人間関係というのはときに簡単で、難しいものです。

相手がいて初めて成立するといいましたが、お互いに好きという感情がなければ、付き合うことも、その関係を維持していくことも難しいわけです。そして、タイミングもありますよね。好きな人ができたのに、その人にはほかにつき合っている人がいたり。

○苦しくない失恋をしてもらうには

告白する側は、いつも振られたらどうしようと悩むわけですが、告白される側だって悩みます。せっかく自分に好意をもってくれた。だけど、自分にはその人と付き合う気がない。
そんなとき、どんな態度をとれば相手を傷つけずにすむのかと。つまり、相手に苦しくない失恋をしてもらうには、どうしたらいいのかと悩むわけです。

ふつう失恋をすると、落ち込んだり、自己嫌悪になることがあります。ときには、振られた相手に腹を立てたりということもあるわけです。なぜ、失恋で、そのような感情になるのか。それは、失恋した、振られたという理由の帰属に問題があるからです。

○失恋した、ふられた理由の帰属が問題

帰属とは、出来事や他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程のことを意味します。たとえば、私がかわいくなかったせいだからと、外見や容姿に振られた理由を求めます。
外見や容姿は生まれもったもの。自分ではどうしようもないため、落ち込みやすく、自己嫌悪になり、立ち直ることが難しくなります。これは、性格についても同様のことがいえます。

では、失恋から立ち直るための原因の帰属は、どうするのいいのでしょうか。たとえば、環境。「近々、転勤することになるから」という理由だと、自分に非がないわけですから自己嫌悪になることは、ほとんどありません。これは、「実は、付き合っている人がいるんだ」という理由でも同じことがいえるかもしれません。告白したけど、振られたのはすでに付き合っている人がいたからというのは、自分のせいではないですよね。


○告白した本人に帰属しないような理由

では、話をどんな態度をとれば相手を傷つけずにすむのかというのに戻しましょう。傷つけずにすませるためには、うまく失恋をさせてあげるということ。そのためには、まずふった理由を、告白してくれた本人に帰属しないように、理由を考えてあげることが大事になってきます。

「近々、転勤することになるから」というのでは、嘘がばれる可能性が非常に高くなります。ですが、「じつは、付き合っている人がいるんだ」というのであれば、まだ問題がないかもしれません。

いずれにしても、告白されても自分にその気がないときは、振られた理由で自己嫌悪に陥らせさせない配慮が必要になってくるんです。

※写真と本文は関係ありません

○著者プロフィール

平松隆円
化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。
京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。

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