2014年10月3日 10:29
清原和博の号泣をうんだドラフト迫る! でも指名されるのに必要な物って何?
「プロ野球志望届」をご存じだろうか。約3週間後の10月23日に迫ったプロ野球ドラフト会議。高校生と大学生は、この書類を提出しなければ、ドラフトで指名されないのだ。今回は選手たちの志が詰まった「プロ野球志望届」について説明しよう。
「プロ野球志望届」とは、プロに進みたいと志望する高校生、大学生選手が、その志を表明するために提出するものである。高校生は2004年から、大学生は2007年から、この届けを受理された選手でないとドラフト会議で指名してはならない、と取り決められている。
○発端はドラフト指名トラブルから
もともとは「退部届」を提出することで、アマチュア選手側はプロに行く意思があることを示し、プロ側もドラフト指名するかどうかの判断材料にしていた。その背景には、「プロアマ規定」とよばれる、プロ球団関係者とアマチュア選手は接触できない決まりがあり、この規定から解放されるために退部届を提出するという手続きが必要だった。
ところが、これらは形式的で明確化されていた訳ではなく、退部届を出していなくてもドラフト会議で指名されるケースが発生。プロ側が強行指名して、大学進学を表明していた高校球児が一転、プロ入りするなどのトラブルが起きた。