写真と動画で見る! - Bluetoothでスマホと連携するカシオのメタルウオッチ、EDIFICE「EQB-500」
BASEL WORLD 2014の参考展示で大いに注目を集めた、カシオのメタルウオッチ「EDIFICE(エディフィス)」のBluetooth対応モデル「EQB-500」。日本では9月3日に正式発表され、9月30日から店頭に並んでいる。モータースポーツをコンセプトにするEDIFICEは海外でも高い人気と知名度を誇るだけに、日本のユーザーだけでなく、世界中の時計愛好家はさぞ待ちわびていたことだろう。
そこで今回は、EQB-500の精悍なビジュアルとディテールが詰まった写真をお届けする。さらに、iPhoneとリンクして実際にワールドタイムを設定する動画も掲載した。その使いやすさ、快適さをぜひ実感していただきたい(写真のサムネイルをクリックすると拡大表示。撮影に使用したモデルは、シルバーケースの「EQB-500D」)。
○「機能」を「デザイン」に
正直なところ、EQB-500に関しては書き尽くしたつもりでいた。
BASEL WORLD 2014でもレポートしたし、カシオ計算機 時計事業部長 増田裕一氏にお話も伺った。国内正式発表のアナウンスがあったカシオの2014年秋冬・新製品発表会の記事も書いたし、数え切れない点数の写真を撮った。なのに、それでもなお、今こうして目の前のEQB-500を眺めていると次々に新しい発見がある。
ベゼルからラグ、バンドの中駒へとつながる美しい鏡面の輝き。放たれる光線のスピードと鋭さを静かに受け止めるステンレスケースとバンドのヘアライン。立体的なパーツ形状が織りなすメリハリとともに、要所要所で使い分けられた研磨の手法が立体的な光の反射と陰影のグラデーションを作り出す。それはメタルウオッチだけに許された醍醐味だ。そして、光を跳ね返す強さ、複雑さ、それによって演出される腕時計としての存在感において、EQB-500は間違いなくEDIFICEシリーズ中ナンバーワンだと思う。
EQB-500のベゼルを鮮烈な輝きのオーバルたらしめている要因は、細かな文字の入った都市コードリングがないことだ。これにより、ダイヤルの黒地が輝くベゼルに接することを許されている。メタルインデックスの大型化にも寄与しており、まるでダイヤルから飛び出さんとするかのような、圧倒的な力強さと視認性も得ることができた。都市コードリングが時計上から不要となった理由は、いうまでもなく、スマートフォンとリンクすることで、ワールドタイムをアプリ上から簡単に設定できるようになったことによる。それを単なる時計の一機能として終わらせず、デザインにも最大限に利用することで、機能・外観ともに腕時計としての満足度を向上させているところが素晴らしい。
さて今回は、その「ワールドタイムをアプリ上から設定する」操作を動画で掲載したので、写真とともにぜひご覧いただきたい。
●EQB-500とスマートフォン連携を動画で見る
EQB-500のスマートフォンリンクを使用するには、iOS 7以上(iOS 8は後日対応予定)、Android 4.3以上を搭載した対応スマートフォン(詳しくはカシオのWebサイトを参照)が必要だが、今回はiPhoneを使用した。なお、使用するアプリケーション「CASIO WATCH+」は、AppStoreやGoogle PlayStoreからダウンロードできる。
上記の動画で操作している内容は以下の通り。
動画でもお分かりいただけるとおり、認識と接続は非常に早く、連携操作はきわめて快適だった。
このほかEQB-500は、CASIO WATCH+と連携することで、自動時刻修正、ストップウォッチ機能でラップ計測時に平均スピードを表示、Eメール確認、遠隔操作でスマートフォンの音を鳴らす携帯電話探索など、便利な機能を利用できる。Eメール確認については、あらかじめ設定したメールアカウントに対して新着メールを確認し、過去1時間以内の新着メールをチェック可能だ(1時間以上前のメールは確認できない)。
EQB-500Dの価格は4万円(税別)。ビジネスシーンでも目を引くだろう見た目の美しさ、高度な機能と使いやすさを考えれば、それ以上の価値は十二分にあると私は断言する。対応するスマートフォンをお持ちか、あるいは購入を考えている方には、ぜひおすすめしたい一本だ。