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一眼レフ初心者が猫撮影に挑む! (10) 光を操ることができれば、猫を自在に撮影できる!

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一眼レフ初心者が猫撮影に挑む! (10) 光を操ることができれば、猫を自在に撮影できる!
今日のテーマは「測光モードと光の種類」です。

猫を撮影する際、実は光の種類と向きというものが非常に重要になってきます(いやこれは猫に限らずですが(笑))。光を自由に操ることができれば、猫写真も自由自在に撮影できます。

○測光って何?

測光とは、「カメラが被写体の明暗を判断すること」です。文字通り、光の量を測るということですね。

測光モードでは、「画面内の、どこの明るさを、どう測るか」を設定することができます。大きく分けて、測光モードには下記の3種類があります。

・多重分割測光
→一番基本的なモード。
文字通り、画面全体を分割して光の量を測るもの。明暗差の激しい被写体でも、思い通りの明るさで撮ることができる(ただし、逆光には少々弱い)。ニコンでは「マルチパターン測光」、キヤノンでは「評価測光」と呼ばれる。

・中央部重点測光
→文字通り、画面の中央部に重点を置いて測光するモード。露出補正と併用する必要がでてくる。下記のスポット測光よりも、測光範囲が少し広がる。画面全体を平均的に測光できる。逆光に少々弱い面も。


・スポット測光
→画面の中の狭い範囲をピンポイントで測光することができるモード。逆光には強い。しかし同時にAEロック(=露出を固定すること)を使う必要がある。AEロックは、(1)測光したい部分に焦点を合わせ、(2)シャッターを半押しして、「AE-L/AF-L(ニコン)」or「*(キヤノン)」のボタンを押すことにより可能となる。上級者向けのモードだ。

○猫撮影の際は「多重分割測光」に設定

私が猫を撮影する際、通常は「多重分割測光」に設定してあります。すごく良い天気で、あまりに強い光が家の中に入り、逆光になってしまう場合に限り、「スポット測光」を使います。

設定方法はいたって簡単。
測光モードボタンを押しながら、メインコマンドダイヤルを押して変更完了です(ニコンの場合)。

○写真は「光の図」という意味

さて、いよいよ本題です。適切な測光モードを選択できたら、撮影の前に、猫にどんな種類の光がどの角度からあたっているのかを確認してみましょう。

どのカメラ入門書にも必ず書いてあることが、「写真は光の図である」ということです。写真は英語でPhotograph。「Photo=光」、「graph=図」という意味だそうです。写真を撮る際は、光を自在に操ることを意識した方がより良い写真になるんですね。

被写体に対してどの角度でどの程度の強さで光が当たっているのか、撮影の際に確認して、一番良い光を見つける必要があります。


○光の向きと写り方

それでは、光の向きと写り方を確認してみましょう。

■トップ光…真上からの光のこと。被写体の真下に影がクッキリと出ます。

■斜光…被写体の前斜めからさす光。適度に影が出ます。

■順光…被写体の正面からさす光。のっぺりとした写真に仕上がります。

■サイド光…被写体の真横からさす光。
コントラストが強い写真に仕上がります。

■逆光…被写体の真後ろからさす光。手前に影ができます。

■半逆光…被写体の斜め後ろ45度からさす光。

いかがでしたでしょうか?光の当たり方によって、被写体がもつ印象がずいぶんと異なってきますね。

○自然光+逆光が好み

私の場合は、自然光下においての、「逆光」あるいは「半逆光」で撮影するのがとっても好きです。

この光だと、猫がとってもふんわりと写ってくれます。光の感じもとてもやわらかく、好みの写真に仕上がります。


○硬い光とやわらかい光

また、光の方向だけでなく、光の強さにも注意を払うとより良い写真に仕上がります。快晴の日に猫を撮ると、硬い光が室内にふりそそぎ、光と影のコントラストが非常に強くなります。

一方で、曇りの日に室内にふりそそぐ光はとてもやわらかい光です。コントラストが非常に弱い写真を撮ることができます。

私の好みは、やわらかい光で撮影した写真なので、ものすごく晴れている日はレースのカーテンをひいて、光をやわらげるよう工夫をしています。

○今日のまとめ

(1)測光モードを「多重分割測光」にしておく
(2)光のさし方に注意する。逆光だと猫がふんわり撮れる
(3)光の強さに注意する。曇りの日のやわらかい光で撮るとコントラストが弱まる

○次回予告

次回のテーマは、「マクロレンズで猫を撮ってみる」です。


<作者プロフィール>
うだま
猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。
猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。

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