CEATEC JAPAN 2014 - ヘルスケアにまつわる展示まとめ - 二の腕の皮下脂肪厚をチェックできるタニタなど
10月7日、千葉県・幕張メッセにて最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」が開幕した。本稿では、「CEATEC JAPAN 2014」で見つけたヘルスケア関連のブースとプロダクトを紹介しよう。
○細部にまでこだわりつくした製品が多いタニタ
タニタブースでは、体組成形「inner scan DUAL(インナースキャンデュアル)」、活動量計「カロリズム」、女性向けのヘルスケア製品を展開するブランド「La Muse(ラ ミューズ)」コーナーを展開していた。そのほか、現在開発中の製品を紹介するコーナーも。
「La Muse」ブランドのコンセプトは「女の子達の"ちょっと頑張る"を応援するアイテム」というもの。そのコンセプト通り、製品にはキレイになりたい女性を応援する個性的な機能が多く搭載されている。
体組成計は、脚の筋肉度を測定して、ハイヒールの似合う「美脚度」を100点満点で評価してくれる。美脚度測定のほかに筆者が感動したのは、電極(銀色の部分)に樹脂を採用していること。
これは足を置いた時にひんやりしないように、という心配りによって実装されたそう。細かい点だとは思うが、毎日乗る体組成計と考えると大切な点だろう。
また、耳慣れない「皮下脂肪厚計」という機器だが、こちらはその名の通り、皮下脂肪の厚さを計測してくれる機器だ。二の腕やお腹、太ももの皮下脂肪の厚さを計測してくれるとのこと。活動量計は、細部までこだわって作られている印象。シリコン製のケースは「かわいくないかも……」と感じたのだが、身に付けてみると何の違和感もないうえ「むしろかわいいな」とすぐさま考えが変わった。
次ページでは、「デジタルヘルスケア・プラザ」ブースを紹介する。
●せっかく蓄積してきたデータ、他社製品では使えないの?
○「Continua」規格でつながるヘルスケア
続いて紹介するのは、複数の企業・団体が連名で出展する「デジタルヘルスケア・プラザ」ブース。
Personal Connected Health Allianceが取り決めた「Continua(コンティニュア)」という規格に準拠した製品を提供する企業が出展していた。Continua規格は、さまざまな健康・医療サービスをユーザーがシームレスに利用できることを目指して制定されたもの。例えば、A社の活動量計のユーザーがB社の活動量計に買い換えた場合、A・B両社が「Continua」規格に対応していれば、ユーザーは今まで蓄積してきたデータを保持したままB社の活動量計を使える。ユーザーは長期にわたって自分の計測データを記録できるため、疾病の早期発見や、患者と医師の効率的な連携などにも役立てられるのではないか、とのことだ。2014年9月現在では、全世界で150を越えるメーカーが参加している。