東京都内で最も"歴史を感じる"場所は?-日本在住の外国人に聞いてみた!
ということで、日本在住の外国人20名に、「浅草、秋葉原、池袋、東京駅(丸の内)、六本木、お台場、銀座」などのエリアを示し「東京都内で最も"歴史を感じる"場所は?」と質問してみました。
■浅草(トルコ/30代前半/女性)
■浅草(ロシア/20代前半/女性)
■浅草(タイ/30代後半/女性)
■もちろん浅草です。(フィリピン/40代前半/女性)
■浅草(ドイツ/40代前半/女性)
■浅草です。(中国/20代後半/女性)
■浅草(台湾/40代前半/男性)
■浅草です。(韓国/40代後半/男性)
■浅草(スペイン/30代後半/男性)
■浅草(アメリカ/20代後半/男性)
■浅草(アルゼンチン/30代前半/男性)
■浅草がもっとも歴史的だと感じています。(マレーシア/30代前半/男性)
■浅草(スウェーデン/40代後半/女性)
■浅草(ペルー/30代前半/男性)
■浅草(イスラエル/30代後半/女性)
■浅草(オーストラリア/40代前半/男性)
圧倒的多数を占めたのは浅草。
予想通り、日本の歴史を感じる場所として認識されているようですね。奈良時代からすでに浅草寺の門前町として発展したという、記述が残る由緒ある土地。江戸時代になると、浅草御蔵(蔵前)に米蔵が設置され札差(商人)が登場したことで近辺に大富豪が集まり、東京随一の繁華街としてにぎわうようになりました。
新吉原遊郭や芝居小屋でにぎわった時代、演芸場や松竹の映画館などが進出した明治時代と時代ごとの盛り上がりを経て、今もなお寺社仏閣や商店街、和食専門店などの佇まいから江戸の下町情緒を感じることができる場所です。
■丸の内、銀座(イギリス/20代前半/女性)
■銀座です。(ブラジル/20代後半/男性)
■東京駅です。(ベトナム/30代前半/女性)
和の歴史を感じる場所が浅草なら、銀座や丸の内は日本の近代化以降の歴史を色濃く残す地域でしょう。赤レンガ造りの丸の内口駅舎を持つ東京駅は、辰野金吾らが設計し1914年に開業。
皇居の正面に建設され皇室専用の貴賓出入口がつくられるなど、国家の象徴的な位置づけがされている駅です。
この東京駅を含む丸の内は、1800年代後半から現在まで東京のオフィス街として発展してきました。1894年丸の内初のオフィスビルとして竣工した「三菱一号館」を中心に、ロンドンのロンバード街に倣った赤れんが街「一丁倫敦」があった場所でもあります。この三菱一号館は2009年に再建され「丸の内ブリックスクエア」としてオープンしたので、イギリスの方からすれば自国の歴史を感じる場所なのかもしれませんね。
■池袋だと思います。(チュニジア/40代後半/男性)
日本らしさのアンケートでは浅草を挙げておられた方ですが、こちらは池袋。日本の伝統や歴史感は薄い土地という印象だけに、自国の歴史を想定されているのかも。池袋はインドやチュニジアなど多国籍料理レストランが多い地域ですが、その関係の方なのでしょうか。
何か独特の歴史感がありそうです。
歴史を感じる場所、と言ってもいろいろありますよね。日本人の私たちであれば、示されたエリア以外の場所も想像できるはず。海外の方々と同じになるか、それとも違うのか…一度考えてみてはいかがでしょうか。