CEATEC JAPAN 2014 - NTTドコモは東京オリンピック前のサービス開始を目指し「5G」をアピール
「5G」は、LTE Advance(4G)の次世代とされている移動通信システムの仮称だ。2014年はより具体的になったロードマップと、他社とともに取り組んでいる技術の一端を紹介していた。
202x年では、移動通信に求められる速度が2010年の1,000倍と見積もられており、現在までの移動通信技術では達成できない。また、周波数の割り当て問題もあり、現在のような2GHz程度の周波数帯だけでは、これ以上の周波数割り当ては難しい。
そこで5Gでは、高い周波数と低い周波数を組み合わせ、低い周波数で広いエリア(マクロセル)を確保する。一方、高い周波数を使うことによって、多数の端末が集中するエリアにおいても、個々の機器に広い通信帯域を割り当てる近距離専用のマイクロセルを組み合わせる。さらに、複数のアンテナを使用するMIMOを積極的に利用し、データ転送速度の向上を目指す。
ステージ上では、ルーセント、富士通、NEC、エリクソン、サムソン、ノキアの6社と共同で実験を開始したことや、各社との役割分担について解説していた。2013年のCEATEC JAPANではコンセプト展示のみだったが、今年はより具体的に5Gの計画が動き出した様子が感じ取れた。