くらし情報『アークレイなど、ヒトiPS細胞を1個から培養可能な超小型装置を開発』

2014年10月15日 12:58

アークレイなど、ヒトiPS細胞を1個から培養可能な超小型装置を開発

アークレイなど、ヒトiPS細胞を1個から培養可能な超小型装置を開発
アークレイは10月14日、京都大学と共同で、微小流路を用いた超小型細胞培養装置を設計・作製し、さらにこの装置の中でヒトiPS細胞を1細胞から増殖させることに成功し、増殖後も本来の性質を維持していることを確認したと発表した。

同成果は、アークレイ、京都大学大学院 工学研究科の小寺秀俊教授、巽和也准教授、同大 再生医科学研究所の多田高准教授、同大 物質-細胞統合システム拠点のLiu Li助教らによるもの。詳細は、国際学術雑誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載された。

同装置は、無色透明のシリコン樹脂素材で作製した直径0.5mmの流路と、小型ポンプを組み合わせたもので、顕微鏡のステージ上に設置可能なサイズのため、培養中の細胞を随時観察したいというニーズに応えている。また、同装置による培養手法は、培養皿を用いた従来の手法に比べて、細胞周囲の環境を精密に制御できる他、操作が簡便で自動化に向いている、密閉状態を維持できるため細菌などの混入リスクが低いなどの利点を有する。これらにより、細胞の品質管理が容易で、今後医療応用分野における標準的な手法になると期待されるとしている。

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