「平成 新Office教育委員会 - 日本のパソコンが変わる」開催 - 新Office発売イベント夜の部、講師には「○子先生」も
日本マイクロソフトは10月16日、一般ユーザーを招いて、「平成 新Office教育委員会 - 日本のパソコンが変わる」というイベントを、東京スカイツリータウンのプラネタリウム「天空」にて開催した。
この催しは、同日に行われた新Officeの発売イベント「日本のパソコンが変わる」を第1部とすると、第2部に該当するものだ。第1部の模様については、別記事『クラウドに一番近い場所で新Officeイベント - 「Office Premium」搭載PCと「Office 365 Solo」発売』を参照いただきたい。
「平成 新Office教育委員会」ということで、先生と生徒が登場し、講義の後に質問が出る、というスタイルで進行。MCにハマカーンの神田伸一郎さん、生徒に同じくハマカーンの浜谷健司さんのほか、生放送主の茸さん、しゃけとりくまごろうさん、カミィさん、ナオキ兄さんも出演。生徒役の顔ぶれから分かるように、このイベントはニコニコ生放送で実況中継された。
題材が学校ということで、まず校長先生として日本マイクロソフトの宗像氏が登場。Office Premiumの紹介を行った。
新しいOfficeとなっても、Office搭載PCには、Office Personal / 同 Home & Business / 同 Professionalがプレインストールされていることは変わらない。が、永続ライセンスとなり、将来にわたって最新バージョンが使えるのだ。ただし、Office搭載PCを買い替えたり破棄したりすると、古いPCにプレインストールされていたOfficeの使用権(永続ライセンス)は失われる。
加えて、Office 365サービスが組み合わさっている点に注目だ。OneDriveの1TBストレージ、スマートフォンやタブレットでも利用できるマルチデバイス対応、Skypeの60分通話(世界どこでも)、何度でも使えるテクニカルサポートが付く。この「Office 365サービス」部分は年間契約(サブスクリプション)となり、2年目以降は5,800円(参考価格)で更新できる。
特にOneDriveの1TB分について、他社のオンラインストレージは1TBともなると月額で数千円かかるのは珍しくない。新Officeの提供形態は、世界でも日本だけのオトクなオファーであり、商用利用可能な点は従来通りであると説明した(宗像氏)。
●PCメーカー各社が秋冬モデルをアピール
○NECパーソナルコンピュータ
引き続き、PCメーカー各社による授業が始まった。トップバッターはNECパーソナルコンピュータで、重点的にLaVie Uを紹介。CPUにIntel Core Mを採用し、薄型タブレットとしても、キーボード付きのノートPCとしても使える2in1形式の製品だ。
これまで薄型軽量ノートPCのLaVie Zと、タブレットのLaVie Tab Wを発売していたが、両方のバランスを取って開発されたのがLaVie Uと紹介。小型ながらフルHD IPS液晶を搭載し、ストレージもeMMCではなくSSDを搭載しているので高速だという。
Officeに関しても言及し、Webブラウザからの右クリックで表示画面をOneNoteに送る「Webクリップ機能」をチョイス。気になるWebページを記録しておくと、必要なときに検索してすぐに見つかると紹介。
○東芝
休憩ののち2時間目がスタート。
先生は東芝の杉野氏にバトンタッチした。東芝はノートPCの新モデル全般と、そこに組み込まれている技術について解説。
東芝はPCだけでなく、TV、HDD、NANDフラッシュを製造する稀有な会社であり、これらの技術力をトータルに生かした製品づくりを行っているという。例えば、液晶テレビのレグザで録画したものをリモートで視聴できるTVコネクトスイートを搭載したり(対応するレグザのみ)、HDDとNANDフラッシュのいいとこ取りをしたハイブリッドドライブの採用を秋冬モデルで拡大した。ハイブリッドドライブについては、900枚(約10GB)の写真データをサムネイル表示する平均時間(5回計測)が、一般的なHDDと比較して約1/9も短いという。
また、Office 365サービスの解説動画を、東芝PCのマスコットキャラクター「ぱらちゃん」を起用して10種類用意したという。新しいモノを積極的に投入する姿勢も示し、一例として未発表のWindowsタブレットをチラ見せしていた。
○富士通
3時間目は富士通の近上氏と寺田氏が登場。
プレゼンを見せるスタイルは生徒も飽きるだろうとして、実演中心の説明を行った。富士通は、オールインワンPCの「FMV ESPRIMO WH」を持ち込んだ。液晶画面の位置を3スタイルに変更でき、そのためにアジャストスライダーを新規に開発。スムーズで軽いポジション変更と、タッチペン入力時もぐらつかないところがポイントだ。液晶そのものは5kg弱あるが、スライダーに内蔵された二種類のバネを使うことで、体感的には80%軽いイメージになるとのこと。生徒を呼んで、画面ポジションの変更などを試してもらっていた。
●冴子先生、教壇に立つ!
○冴子先生、教壇に立つ!
授業間の休憩中、ニコニコ生放送では冴子先生が各メーカーPCの紹介を行っていたが、4時間目は冴子先生が教壇に。新しいOfficeの紹介と、年末までに登場予定のOffice for iPad(日本語版)のライブデモを行った。
念のため補足しておくと、冴子先生はもともとMicrosoft Officeのアシスタントキャラクターで人気が高く、これまで何度も「リアル冴子先生」が公の場に登場している。
まず新しいOfficeの概要として、「常に最新版」という点と、「Office 365サービスが4種類」あることを説明。そしてOffice for iPadは、「Word for iPad」「Excel for iPad」「PowerPoint for iPad」で構成され、当たり前ながらWindows版と同じファイルを同じように見ることができる。
Officeファイルの編集も可能だ。UIには若干の変更があり、標準では基本的なメニューしか表示されない。必要に応じて画面内の要素が追加されるようになっており、指での操作に合わせた仕様になっている。
そして、これまでの授業をきちんと聞いていたか「テスト」が行われた。各メーカーに対する質問はキーワードなので分かりやすかったが、Office 365サービスを4つ書けというのは(このイベントで2回説明があったが)ちょっと難しい………。
最後に宗像氏が閉講のあいさつで登壇し、今回の会場(東京スカイツリータウンの一角、プラネタリウム「天空」)がクラウド(空)に近く、かつ新しく、新Officeの開発コード「Project Gemiin」と同じ名前を持つコニカミノルタのプラネタリウム「GEMINI III」がある関連から、会場に選んだというエピソードを語った。各PCメーカーから発売される新Office搭載PCで日本のパソコンが変わると宣言して、イベントを終了した。
なお、会場の入り口には、イベントに登場したNECパーソナルコンピュータ、東芝、富士通のPCに加えて、パナソニックのLet’snoteシリーズとマイクロソフトのSurface Pro 3が展示されていた。いずれも新Office(Office Premium)を搭載する2014年秋冬モデルで、タッチ&トライで体験できたほか、ニコニコ生放送向けに冴子先生が製品解説を行っていた。