ホンダ、「HondaJet」の顧客向けデモツアーの開始と最新の活動状況を発表
HACIは、HondaJetの量産1号機が完成したことを受け、顧客へのデモンストレーションフライトを開始し、これまでに米国のユタ州ソルトレークシティー、アイオワ州デモイン、ノースカロライナ州グリーンズボロ、カナダのカルガリー、エドモントン、トロントにおいて延べ100人以上の顧客やディーラー関係者を乗せての体験フライトを実施した。今後は、米国テキサス州サンアントニオ、フロリダ州フォートローダーデール、メキシコのモンテレーやトルーカなどでも開催する予定。
カスタマーサービス分野では、HACI本社敷地内に設立されたHondaJetトレーニングセンターが稼働開始。HondaJetの飛行条件を精密に再現するフライトシミュレーター「フルモーション・レベルD・フライトシミュレーター」が2015年第一四半期に導入され、HondaJet用のタイプレーティング(機種別ライセンス)やパイロットの定期訓練などが開始される。
また、HondaJetの購入に際してのファイナンスサービスを行うホンダ アビエーション ファイナンスカンパニー(Honda Aviation Finance Company, LLC)を設立し、エアクラフトファイナンスサービスの受付を開始したことも発表している。
認定飛行試験については、横風時や高高度での離着陸試験、片発エンジンでの離陸試験、アビオニクス試験(航空機に搭載される航法用電子システムの試験)および空調与圧試験(温度や機内圧を調整するシステムの試験)などを順調に進めており、全米の70カ所以上の空港で2,000時間を超える飛行試験を実施。HondaJetの認定取得は、2015年第一四半期を予定している。