くらし情報『電気通信大学、燃料電池の触媒層を「ナノXAFS計測」で解析することに成功』

2014年10月22日 10:26

電気通信大学、燃料電池の触媒層を「ナノXAFS計測」で解析することに成功

電気通信大学、燃料電池の触媒層を「ナノXAFS計測」で解析することに成功
電気通信大学は10月21日、兵庫県にある大型放射光施設「SPring-8」に同大学が建設した、燃料電池計測用のX線吸収微細構造(XAFS)ビームライン「BL36XU」に開発整備した、「2次元走査型顕微鏡XAFSシステム」を用いて、固体高分子形燃料電池触媒層のナノXAFS測定・解析に成功したと発表した。

同研究成果は同大学燃料電池イノベーション研究センターの岩澤康裕 センター長・特任教授らの研究グループによるもので、独化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」のオンライン版に10月下旬に掲載される予定。

固体高分子形燃料電池(PEFC)は、エネルギー変換効率が高く、ゼロエミッションも可能なクリーンエネルギー発電装置として期待を集めており、2015年には燃料電池自動車の市場投入が予定されている。しかし、その実用化はまだ初期段階であり、本格普及に向けて電極触媒の耐久性向上を実現するために、劣化の原因とメカニズムの解明が強く求められているが、従来の方法では直接観察することができずにいた。

同研究グループは、新ビームライン「BL36XU」を用いた「ナノXAFS計測」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.