鉄道博物館、東京駅開業までの軌跡をたどる特別企画展を11/22から開催
鉄道博物館(埼玉県さいたま市)は11月22日から、東京駅開業100周年記念の特別企画展「100年のプロローグ」を開催する。今年12月20日に開業100周年を迎える東京駅の、開業に至るまでの変遷を写真と資料を通して振り返る。
1872(明治5)年、日本最初の鉄道が開業した際は新橋停車場が起点となり、東京から西日本へ向かう路線のターミナルとして成長した。その後、方面別に上野・飯田橋・両国橋といったターミナルが開設され、それらを集約する形で中央停車場(現在の東京駅)の建設が計画され、1914(大正3)年に完成したという歴史がある。
当時、国内では都市部での高架鉄道の建設経験がなく、ドイツ人技師が高架鉄道の設計指導と中央停車場のレイアウト・建築の提案を行い、明治建築界を代表する建築家の辰野金吾が、そのレイアウト案をもとに壮大な駅舎を設計した。
今回の企画展では、中央停車場開業前の各ターミナル駅や、後に建設された高架鉄道の古写真、辰野金吾設計による丸の内駅舎の完成予想図など、数々の興味深い資料を展示。中央停車場設計時に作成された図面「中央停車場西立面図」も初めて公開する。
会期は2015年2月16日まで。
一般1,000円、小中高生500円、幼児200円の入館料のみで観覧できる。