宮沢りえ&池松壮亮、『紙の月』グランプリに期待「胸張って」「自信持って」
本作は、平凡な主婦が起こした巨額横領事件を描いた映画で、主人公の主婦・梅澤梨花を宮沢が演じ、梨花の不倫相手の大学生を池松が演じる。記者会見で宮沢は、海外メディアの数の多さに驚き、「こんなに注目されているんだっていう興奮がありますし、7年ぶりの主演ということで、大切に大切につくった映画が海外の方に注目されてうれしい」と喜びを語った。
また、「コンペティション」部門の日本代表作品として世界に挑む自信を聞かれると、宮沢は「とても緻密な演出をなさる大八監督と、梨花という役、そして『紙の月』という映画をつくる時間は、妥協なく、これ以上のことはできないと毎回思って、その積み重なりができあがった映画なので、自信があるといえばありますし、胸を張ってみなさんにお届けできる映画になったと思います」と手ごたえを語った。
池松も「せっかく選ばれたからには自信を持って、いい知らせを待ちたい」と期待。吉田監督は「こういう機会を得て、もっと広い世界でどういう位置づけに見えるのか、そういうことを想像するのはすごく刺激的だし、それを楽しみたい」と言い、「競争ですからね。その言葉の意味はわかっているので、負けたくはないですね」と語った。