松坂桃李、父親になって子供第一の生活に「自分の優先順位はランク外」 俳優としての意識の変化も語る

●家族を持ったことで、将来かかってしまう病の可能性を考えるように
2027年放送のNHK大河ドラマの主演に決まるなど、俳優としてますます存在感が高まっている松坂桃李。映画にも引っ張りだこで、『父と僕の終わらない歌』(公開中)では寺尾聰とともに主演を務めた。松坂にインタビューし、本作への思いや自身の変化、今後の抱負などを聞いた。
本作は、アルツハイマー型認知症を患い記憶を失っていく父・間宮哲太(寺尾聰)と、父を支え続ける息子・雄太(松坂桃李)の日々を描いた物語。世界中を感動させたイギリスの実話を元に、日本の横須賀に生きる父と息子に置き換え、父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を再び叶えようとするまでを描く。
アルツハイマーについて、松坂は「あまり深く考えたことはなかったですが、家族を持ったことで、自分がどんどん年を取っていく中で子供に迷惑をかけないようにするにはどうしたらいいんだろうと考えたときに、アルツハイマーだったり、将来の自分がかかってしまう病の可能性を考えるようになりました」と述べ、「それがすごくいいきっかけになって、本作にちゃんと向き合うことができました」と語る。
そして、テッド・マクダーモットさんと息子サイモンさんの実話のエピソードや動画に心を動かされ、「どの人にも病や老いは訪れるけれど、向き合い方次第であらゆる可能性を持つことができる」